10月28日 朝日連区防災訓練が開催されました(「校長室」より)
- 公開日
- 2018/10/28
- 更新日
- 2018/10/29
校長室
本日、本校にて、約700名近い朝日連区の皆さんが集まり、朝日連区防災訓練が開催されました。
主催者である自主防災会議会長から、はじめのあいさつがありました。
「1891年10月28日に発生したマグミチュード8、震度7の未曾有の地震、濃尾地震が発生してちょうど128年。ここ朝日地区の家も多くの被害を受け、ほとんどが倒壊したということです。災害は、いつどこで起きるか分かりません。
今日、朝日連区2回目の防災訓練を開催します。昨年度は朝日東小学校で、そして今年度は朝日西小学校で行います。今年度は、主に西ブロックの皆さんが中心となって訓練を進めていただきますが、一番の目的は、『自分たちのまちは自分たちで守る』意識を高めることです。そのために、避難行動を含めた被災後の活動意識を高めることです。
今日は、一宮市の消防署、危機管理課、そして尾西第二中学校ボランティアにも協力をいただいています。ボランティアさんたちには、何ができるか悩んでいると思いますが、君たちが経験したことが将来役に立ちます。今、自分たちにできることをがんばってもらいたいと思います。」と、あいさつがありました。
その後、来賓あいさつの後、訓練開始となりました。訓練は、「救急搬送法」「消火・煙+炊き出し」「備蓄品展示」「避難体験」と、全体を4ブロックに分け、班別にローテーションをして訓練を行っていきます。係のみなさんの指示や誘導により、朝日連区の皆さんは、自主防災会を核として、整然としかも自主的に訓練を行っていきます。最後は、尾西消防署より今日の訓練の講評をいただき、会を閉じました。
今日の訓練で感じたことが大きく二つあります。
一つ目は、朝日連区の結束力の強さです。
600名を超える朝日連区の方々と70名以上の係の方々、総勢700名近い方々が一堂に会しました。4つの活動エリアに分かれて、中学生ボランティアとともに運営を進めてみえましたが、どのエリアでも、「自分たちの安全を自分たちで確保するんだ」「自分たちで避難所を運営していくんだ」という、自主自律の意識を強く持ってみえる方たちばかりでした。
二つ目は、尾西第二中学校ボランティア生徒たちの感じのよい対応です。
連区からは20名の依頼を受けたそうですが、今日は、各学年合わせて25名のボランティアさんが集まりました。受付、誘導、炊き出し、そして募金運動などに分かれてボランティアを進めていきます。言われたことをこなすのではなく、避難してきた方々にとって自分は何ができるのかを自問自答しながら、満面の笑顔を絶やさずに、自分にできる精一杯の仕事を見つけて進めていました。立派でした。中には、本校の卒業生も数多くいました。こんな温かい心を持った感じのよい人に成長しているんだな、と思うと胸が熱くなりました。
何人かの中学生ボランティアさんに声をかけると、「大変でした。大変でしたが、多くの朝日の方々と関わることができてよかったです。」「ほんの少しでも役に立つことができたのかなあ、と思います。」と、笑顔とともにこんな素敵な返事が返ってきました。
会場には、尾西第二中学校の校長先生、教頭先生も駆けつけてみえましたが、ボランティアの生徒さんの気持ちのよい活躍を目の当たりにして、目を細めてみえました。
現在、朝日西小学校は「地域とともにある学校」づくりを推進しています。このような結束力そして思いやりあふれる朝日の地で育てられた大切な子どもたちを、お預かりする以上、より心身ともに健康で健全な成長を導いていかなければ、と思いを新たにした今日の朝日連区防災訓練でした。