4月9日(水)始業式 校長講話
- 公開日
- 2025/04/09
- 更新日
- 2025/04/09
校長室より
始業式での式辞(一部抜粋)進級おめでとうございます。春休みは、「心の田起こし」つまり新しい空気を全身に取り入れ、リフレッシュできましたか。新年度を迎えるにあたり、皆さんに3つのことをお話します。
「1つ目は、自分や他人のよいところを探してみてください」
これまでにも話をしてきましたが、中学校生活の3年間は「自分探しの旅」です。みんなは必ずすばらしい可能性を秘めています。自分によいところなどないと思っている人はまだ気づいていないだけです。また、人と比べるものではありません。毎日の学校生活、授業、部活動などからも自分のよさを見つけていくのです。まずはやってみること。動いてみることです。動くことで発見できることがたくさんあります。そして、人のよいところをたくさん見つけられる人になってください。人のよさをたくさん見つけられる人は、魅力がある人であり、周りからもたくさんの信頼を得られます。たくさんのことに触れ、学び、挑戦していく過程で「自分探し」をしていきましょう。
「2つ目は、睡眠をもっと大切に考えてください」
以前、ロサンゼルスドジャースの大谷翔平選手の睡眠時間の確保や睡眠の質について触れました。そして、睡眠がなぜ必要なのかを話しました。
これは、一流の選手がパフォーマンス発揮するためだけではなく、成長期、思春期に入った皆さんにも同じように睡眠が大切だと言えます。睡眠の質を確保するには、規則正しい生活を獲得する必須条件です。ただし、睡眠を妨げる誘惑がたくさんあります。特にスマホ、オンラインゲームをはじめとするデジタルツールです。これはかなり手ごわい誘惑です。自分一人では太刀打ちできない人はいないでしょうか。制限時間を設ける、ベッドに持ち込まない、食事中は触らないなどの適度な距離間を身につけていきましょう。良質な睡眠サイクルが回り始めたら、朝の目覚めもよく、朝食もしっかりとることができ、1限目の授業からパフォーマンスを発揮できるようになります。このパフォーマンスが続けられることで、地道ではありますが、1年後、2年後の差は大きいです。人生の3分の1にかかわる睡眠を制する者は、これからの人生を豊かにするといっても言い過ぎではないと考えています。
「3つ目は自分や他人の命を大切にしてください」
かぎりある命、そして、自分の命を大切にすることと同じくらい、他人の命も大切にしてほしいと思います。SNSトラブルが後を絶たないこの時代。保護者や教師が見えないところで心が傷ついている人がいます。面と向かっては言えない言葉も、ネット上では簡単に使えてしまいます。ぜひ、「言葉選びの達人」になってください。自分が言われてうれしいことは相手もうれしいし、その反対も同じです。北風と太陽の話のように、いつもだれかの太陽のような存在であってほしいと思います。
また、2・3年生には学校集会で「桜守」のお話をしたことがあります。桜は花の咲かないときにも絶えず、枝ぶりや根、幹の様子を見守る「桜守」の存在がいます。その「桜守」は家族であったり、友達、先生、地域の人であったりします。困ったら相談をする。また、SOSを発信してください。