学校日記

4月16日 修学旅行目的地に行ってきました

公開日
2018/04/16
更新日
2018/04/16

校長室

※写真上「館内を案内してくださったホテル美松の社長様」
 写真中「猿沢池付近の夜店界隈」
 写真下「興福寺境内の五重塔」

 6年生は5月22日、23日に修学旅行に出かけます。先日、4月4日に6年生職員達が修学旅行奈良の下見を終えていますが、休日を利用して、風雨も上がった昨日、私も奈良に行ってきました。

 初めに、宿泊する旅館を訪ねました。昨年度から宿泊地が変わり、初めて本校がお世話になる宿泊地ですので、あいさつをさせていただきました。あらかじめ、宿泊する旅館にお伺いすることを伝えておいたので、ホテルの社長と女将さんが笑顔で出迎えてくださいました。玄関では、社長、女将さんとともに、立派な風景画が。お聞きすると、数十年前に、このホテルを新しくした際、奈良に在住する画家が、このホテルの最上階から西方の奈良公園を望む風景を描写したものだと教えていただきました。昔の師範学校出身の高校の美術の先生だそうです。
 避難経路を確認した後、食事場所や宿泊場所等、館内すべてを主に社長がじきじきに丁寧に案内していただきました。社長の大変穏やかで誠実なお人柄に触れ、心が温まり、安心しました。修学旅行での再来訪が楽しみになりました。
 聞くと、本校の近辺では、開明小学校、稲沢の千代田小学校や丸甲小学校等もこの宿を宿泊地としているそうで、愛知県の話にも花が咲きました。

 その後は、修学旅行二日目の朝の散策地である興福寺、そして広大な敷地の奈良公演を散策しました。猿沢池近くにある夜店のある通りには、アメリカハナミズキでしょうか、目にまぶしいほどの見事な白や赤の花びらが、多くの観光客を出迎えているようでした。奈良には外国人の旅行者が多く、異国の地にいるような錯覚を覚えるほどでした。昨年度、修学旅行先の法隆寺で、外国の方から法隆寺の建造物の丈夫さの質問を受け、心柱についてしどろもどろに答えたことを思い出しました。6年生も、社会科の授業で飛鳥時代、奈良時代の歴史をこれから勉強します。私も十分学び、その上で、修学旅行に参加したいと思いました。
 
 その後は、奈良公園からほど近い、高畑という地にある、「志賀直哉旧居」まで足を延ばしてきました。昔、「小僧の神様」という小説が国語の教科書に載っていましたが、他にも「清兵衛と瓢箪(ひょうたん)」、学生時代に読んだ「暗夜行路」や「城崎にて」など、作者の志賀直哉の作品をよく読んだものです。その志賀直哉が、昭和4年から12年まで家族と一緒に住んだ場所を訪れてみました。ここで、あの大作「暗夜行路」をしたためたそうです。ちょうど、香川県から今春奈良の大学に進学し、奈良を散策していた大学生と偶然一緒になり、これからの未来を語り合いながら、この志賀直哉旧居を一緒に散策しました。

 お世話になる宿泊地へのあいさつ及び下見を完遂でき、安全かつ有意義な修学旅行となるよう準備を進めたいと思うとともに、若い世代の鋭敏な感覚に触れ、大いに刺激を受けた奈良の一日となりました。

 4月19日の6年生学級懇談会では、修学旅行の説明をさせていただきますが、安全で楽しく思い出に残る修学旅行が実施できるよう、準備を重ねていきます。