3.20 式辞「挑戦する気持ちを大切に!」
- 公開日
- 2015/03/20
- 更新日
- 2015/03/22
校長室
校庭の木々にも新芽が伸び、丹陽小学校にも春の息吹が感じられるようになりました。
本日、巣立ちの日を迎えました、85名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。
さて、皆さんは、先ほど会場一杯の温かい拍手に迎えられ、胸を張って入場してきました。その拍手は、これまでの努力を称え、卒業をお祝いするものでした。そして、厳粛な雰囲気の中で、一人一人がこの壇上で卒業証書を立派に受け取りました。その姿勢はすばらしいものでした。皆さんの輝いた瞳や表情の美しさを改めて発見するとともに、心に秘めた自覚と決意を強く感じました。
今、皆さんの胸には6年間の様々な思い出が、頭の中をかけめぐっていることでしょう。また、中学校生活への夢が大きく膨らんできていることと思います。
6年前、夢と希望を胸に、この丹陽小学校に入学しました。雨の日も風の日も、夏の暑さや冬の寒さにも負けず学校に通いました。そして、勉強や運動に励み、心身ともに大きく成長しました。特に最後の一年は、「笑顔・元気・心をこめて」を合言葉に、学校の中心となり、下級生に笑顔で関わり、心をこめて活動し、元気な丹陽小学校の伝統を築くことができました。
4月には、入学したばかりの1年生の不安な心を笑顔で支え、一緒に清掃していた姿は心が和みました。
5月の運動会では、力強さを感じた組立体操や元気のよい応援、責任感ある係り活動など多くの場面での一生懸命な姿は、最上級生としてのたくましさを感じました。
10月の修学旅行では、全員が礼儀正しく、興味を持って京都・奈良の歴史や文化に触れるなど、とても有意義な楽しい旅行となりました。
11月の学習発表会では、自分の将来の夢をみんなの前で、わかりやすく心をこめて発表でき、表現力が豊かになりました。
さらに、陸上・水泳・サッカー・ミニバスケットボールの選手権大会やロードレース大会では、日頃の練習を諦めることなく最後までやり遂げ、好成績を残しました。そして、本番での手に汗握る競り合う場面は、心を篤くしました。
このように学校生活や行事、各種大会を通して成長できたのも、今日までお父さん・お母さん・地域の方々や先生、そして、友だちなど多くの方々の支えがあったからです。そうした方々に「ありがとう」の感謝の気持ちを忘れず、これから出会う多くの人と、温かい人間関係を築いていってほしいと思います。
そんなすばらしい皆さんも4月からは中学生です。そこで、みなさんに贈る最後のお話を一つしたいと思います。それは、「夢を叶えるために、挑戦する気持ちを大切にしてほしい」ということです。
皆さんは、学校生活の学習面や運動面で、常に目標を持って取り組んできました。目標に向かって挑戦する気持ちは、人が成長するためには必要なことです。プロ野球界では中日ドラゴンズの山本昌投手が、最年長勝利記録を更新しました。49歳で成し遂げることができたのです。また、スキージャンプ競技の葛西紀明選手も、41歳でワールドカップ最年長優勝しました。御二人は、年齢的に厳しい面もありますが、目標を持って体を鍛え、諦めない強い心と限界に挑戦する気持ちを大切にここまで取り組んでこられたと思います。厳しい練習を避けて楽な練習だけやることは、「ここぞ」という場面で力は発揮されません。しかし、厳しい練習にも挑戦する気持ちで諦めずに頑張り続ければ、目標は必ず達成できます。そして、それらを乗り越えるためには、夢を叶えたいという強い心を持つことだと思います。パナソニックの創業者である松下幸之助さんが、挑戦することは「とにかく、考えることである。工夫してみることである。そして、やってみることである。失敗すれば、やり直せばいい。」とも言ってみえます。
皆さんは、これからいろいろなことを体験したり経験したりします。中には、上手くいかないこともあるでしょう。しかし、諦めることなく、夢を叶えるために挑戦する気持ちを大切にしてください。皆さんなら、できます。卒業生の皆さんの輝ける未来に、幸多かれとお祈りします。