3月5日(火) 3年生修了式 〜校長室より〜
- 公開日
- 2024/03/05
- 更新日
- 2024/03/05
校長室より
本日午前、3年生の修了式を行いました。明日に卒業を迎える3年生は、大変立派な態度で式に臨んでいました。修了式の前には、一宮市教育委員会と同窓会及びPTAから贈られる卒業記念品を授与いたしました。
以下に修了式の式辞を抜粋して掲載いたします。
皆さんは「立志」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「立志」とは、あることを成し遂げようとして計画し、気特をかためること。また、人生の目的を定め、決心することをいいます。
有名な中国の思想家で、「儒学」の始祖と呼ばれた「孔子」の言葉に次のようなものがあります。
「子曰く『吾、十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知り、六十にしてしたがい、七十にして心の欲する所にしたがえども、のりをこえず』」
この言葉から、15歳のことを「立志」、30歳は「自立」、40歳は「不惑」、50歳は「知命」、60歳を「耳順」、70歳を「従心」と表現することがあります。孔子は一生を学問の道に定め、それを決心したのが15歳。つまり、15歳で志を立てたということです。今の皆さんと同じ歳です。その後、孔子は30歳で自立ができ、40歳になったとき、「迷うことがなくなった」といっています。「50歳で自分の天命を理解し、60歳で人の言葉を素直に聞けるようになり、70歳でやりたいようにやっても、人の道を踏み外すようなことはなくなった」という意味です。
現代で考えると、「人生80年時代」または「100年時代」ともいわれますので、「立志」は15歳より少し後となるのかもしれませんね。それでも、義務教育終了後は社会へ出ていく人もいます。人生は一度きりですので、卒業後の自分の将来をしっかりと見つめて、大きな志をもって前進してほしいと思います。心から応援しています。
いよいよ明日は卒業式です。最高の卒業式にしていきましょう。