学校日記

大好き起っ子シリーズ47「〜世界で活躍する人になるために〜」令和2年9月10日(木)

公開日
2020/09/10
更新日
2020/09/10

起っ子

「命の連続」。このおかげで、今、私たちは生きているのですね。「私」が生まれるには「私の両親」がいたからなのです。「私の両親」が生まれるにも「それぞれの両親(祖父母)」がいたからなのです。5代前の先祖にまで遡ると、何と60人以上の「両親」がいたことになり、誰一人欠けても、私たちは生まれていなかったということになります。そう思うと、私たち一人一人は「全て奇跡の人」ですね。「今、生きている」こと事態が、本当に素敵なことなのだと気づきます。だからでしょうね。七五三や成人式のように、生まれてからの年齢によって、それぞれの成長をお祝いするのでしょう。
一方、一年の間にも似たような考え方で、それぞれの成長と幸せを願ってお祝いする伝統が、実は日本にはあります。
まず、「今年も人々が無事に過ごせますように」との願いを込めて1月7日に「人日の節句」を行います。3月3日には「上巳の節句」で女の子を、5月5日には「端午の節句」で男の子をお祝いします。そして、7月7日には「七夕の節句」で若い男性と女性をお祝いします。
勘のよい人は、もう気づきましたね。そうです。実はこれらのお祝いする日は、1月7日以外、奇数(2では割り切れない数字)で、しかも同じ数字が並ぶ月日なのです。
さらに、「9月9日も何かあるのかな」と思った起っ子。あなたはとてもよいひらめきの持ち主ですね。正解です。実は9月9日もお祝いする日なのです。「重陽の節句」と言って、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばちゃんなど、世の中で家族のため、人々のために一生懸命働いたり、生きていたりする人をお祝いする日なのです。「長生きしてくださいね」と願う日なのです。
その日は昨日でした。ひょっとしたら「菊の花を花瓶に活けた」とか「おじいちゃんがお酒に菊を入れて飲んでいた」とかというお家があったのではないですか。これは「これからも無事で、健康で長生きできますように」との願いを込めるとき、日本では昔から「菊の花」を添える風習があるからなんです。
いずれにしても「これからも健康で、長生きしてください」という気持ちを込めて、長寿を祝う日が「重陽の節句」なのです。また、「このような考え方から『敬老の日』が9月にあるのだろうな」と思うのは先生だけでしょうか。
今年の「敬老の日」は9月21日です。「奇跡の人」である起っ子は、これからの10日間で「敬老の日」のお祝いの仕方、言葉などを是非考えてみてください。上手くなくてもいいです。ありったけの気持ちを込めた「感謝」と「長寿」の言葉が伝えられるといいな、素敵だな、と思います。