3.23 修了式
- 公開日
- 2018/03/23
- 更新日
- 2018/03/23
校長室
各学年の代表の人に修了証を授与した後、次のような話をしました。
今日は、学年の終わりにあたり「感謝する」ということについて話したいと思います。先の冬のオリンピック・パラリンピックでは多くの代表選手が活躍しました。その選手たちがインタビューなどで口々に言うのが周りの人への「感謝」という言葉です。スピードスケートで金メダルを取った小平選手も、これまで指導してくれたコーチやお世話になった人たちに感謝の気持ちを伝えていました。その中で、先生の気にとまったのが小平選手の所属先の病院の理事長さんです。所属先というと普通は大きな企業がほとんどです。選手がいることで商品が買ってもらえるなど宣伝になるからです。小平選手の場合は、地元長野県にある地方病院です。彼女のおかげで有名になっても病院にとってそんなにいいことがあるとも思えません。しかも、9年前大学を出て所属先が決まらず困っていた小平選手に出会ったころは、理事長さんは彼女のことをよく知らなかったそうです。ただ「地元の選手が一生懸命なのに競技を続けられないのはおかしい」と、彼女を支援すると決めました。理事長さんは「彼女らしくスケートをしてくれれば病院も患者も地元も前向きに元気になれる」と、結果が出ても出なくても9年間応援し続けました。そんなすてきな理事長さんに、小平選手は「ただただ感謝しかない」と言っています。この3月末には病院に戻って病室を回り、入院している患者さんたちに金メダルを見てもらうのだそうです。
みなさんも一人でここまで成長できたわけではありません。担任の先生やおうちの人、その他お世話になった方々に感謝するとともに、これからは今まで以上に自分の目標に向かってがんばってほしいと思います。
最後に、春休み交通安全には十分気をつけ、命を大切にしてください。4月に元気よく登校できることを楽しみにしています。