12.4 誤審をした審判と投手
- 公開日
- 2017/12/04
- 更新日
- 2017/12/04
校長室
今日から人権週間が始まりました。今日の児童朝礼では、防火作品の表彰の後、誤審のために完全試合を逃してしまった大リーグの投手と誤審をしてしまった審判の話をしました。偉大な記録を逃した投手とミスをしたベテランの審判、いったいどんな気持ちだったのでしょう。めったにできない完全試合を逃した投手はさぞ悔しかったに違いありません。審判はすごく辛い思いをしたと思います。7年前の試合ですが、その頃はまだビデオ判定もありません。実際の映像も見てもらいました。翌日は、アメリカ中が大騒ぎになるニュースになり、審判には非難の嵐です。ところが、この騒ぎをおさめたのは、他ならぬ当事者のこの投手だったのです。翌日の同じ対戦相手の試合前、この審判に握手を求めたのです。それまでのブーイングは、一瞬で歓声に変わりました。後日のインタビューで、この投手は「人はたった一つのまちがいを指摘したがるけど、これまでしてきた無数の正しい判定にこそ注目するべきだ」と答えています。人とのかかわり方やつきあいの中で、相手の人格を認め、ちがった角度からの見方をするのも大切なことですね。