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神山小日記

8/26 What? How? から Why? へ 〜昨日の研修より〜

公開日
2020/08/26
更新日
2020/08/26

神山っ子 日記

昨日の午後、教育委員会主催のオンラインの研修があり、教育研究家の妹尾昌俊(せのお まさとし)さんのお話を聴きました。このコロナ禍の中で、学校が進むべき道しるべを示していただき、深い学びの時間となりました。

いくつかの例を出してお話をされました。

一つが、戦国時代に名をはせた織田信長と朝倉義景を例にしたお話でした。「何を目指すか、何を真に重要な課題と捉えるか」についての各々の考え方を対比し、その大切さについて学ぶことができました。

もう一つが、スターバックスが低迷していた経営を立て直したお話です。そのきっかけになったのが、「Third Place(サード プレイス)」、つまり家庭でも職場でもない「第3の場所」つまり、来たくなるような場所、くつろげるような場所として、お客さんを元気づけられることを提供していこうという理念でした。スターバックスの従業員の研修でも「何をやりなさい」ではなく、「なぜそれをやるのか考えなさい」というスタンスを貫いているのだそうです。そのスタンス、大切な理念を経営者、従業員が共有し、一つの方向に向かって走り出すことができたのだそうです。

コロナ禍にある今だからこそ、「what?何する?」「how?どうやる?」よりも「why?なぜそれをするのか?」と問答しながら、教育活動を進めていくことの大切さを学ぶことができました。最後に妹尾さんが「ゼロリスクはない。リスクを低くする努力をしながら、教育活動を充実させていってほしい」という言葉をいただきました。

2学期は学習内容も深くなります。行事も計画されています。神山っ子たちが、多くの経験によって多くの学びをし、大きく成長する学期です。コロナ禍での活動となるので、リスクに対する不安もありますが、リスクを減らす対策を講じながら、その中で、why? を大切に教育活動を進めていきたいと思います。

(写真は、昨日6年生が作成したグランドアート「大仏」です。Why?の思いをもって創りあげました!)