12月3日 平成30年度 人権週間 校長講話 「こだまでしょうか」
- 公開日
- 2018/12/03
- 更新日
- 2018/12/03
人権教育・いじめ対策
1 はじめに「1年前の人権講話」
ちょうど1年前、人権週間で、フランチェスコ・ピトー「いじめだよ!」の読み聞かせをしたことを覚えていますか?いじめをするとひとりぼっちになっちゃうよ、というお話でした。
2 今日のテーマ「目指せ『ふわふわことば』の達人」
今日のテーマは、「目指せ『ふわふわことば』の達人」です。初級編からスペシャル超特上級編まで紹介したいと思います。
(1)ふわふわ言葉の初級編です。キーワードは「あいさつ」です。
♡おはよう
♡バイバイ
♡さようなら
♡ありがとう
♡こんにちは
♡またね
(2)ふわふわ言葉の中級編です。キーワードは「ともだち」です。
♡一緒にあそぼう
♡一緒に帰ろう
♡友達だよ
♡また遊ぼう
♡楽しいね
♡うれしいな
(3)ふわふわ言葉の上級編です。キーワードは「ほめほめ」です。
♡すごいね!
♡じょうずだね!
♡よかったね!
♡がんばってるね!
♡かっこいいね!
♡やったね!
♡最高だね!
(4)ふわふわ言葉の特上級編です。キーワードは「応援」です。これはみんなで一緒に言ってみましょう!
♡ドンマイ!
♡ファイト!
♡ナイス!
♡その調子!
♡いいね!
♡Good job!
(5)ふわふわ言葉の超上級編です。キーワードは「心配する」です。
♡どうしたの?
♡だいじょうぶ?
♡安心して
♡泣かないで
♡いっしょだよ
♡大変だったね
♡気にしなくてもいいよ
(6)ふわふわ言葉のスペシャル超上級編です。キーワードは「あやまる」です。
♡ごめんね
♡悪かったね
「ふわふわ言葉」を言われたら、うれしいですよね。「ふわふわ言葉」を言える人は、心の優しい人です。「ふわふわ言葉」をたくさん使う人は、自然に周りにいる人も「ふわふわ言葉」を使ってくれるようになります。お互いに心が温かい気持ちになり、幸せな気持ちになっていくのです。
まず、自分から使いましょう。朝西っ子の皆さんが「ふわふわことばの達人」を目指し、一宮で一番、人に優しい学校にしてほしいと思います。
3 今日の一編の詩「こだまでしょうか 金子みすゞ」
今日は、一編の詩を紹介したと思います。
この写真の人、誰だかわかりますか?
この方は、金子みすゞ さんといって、昭和の初めにすてきな詩を数多く作った童謡詩人です。朝礼や始業式のお話でも、この金子みすゞさんのつくった詩、「みんなちがってみんないい」「朝顔のつる」「四月」などの詩を紹介したことがあります。
さて、今日紹介する詩は、童謡集「私と小鳥とすずと」の中に入っているこの詩を紹介します。
「こだまでしょうか」金子みすゞ
「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。
「馬鹿」っていうと
「馬鹿」っていう。
「もう遊ばない」っていうと
「もう遊ばない」っていう。
そして、あとで
さみしくなって、
「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。
この詩を、聞いたことがある人はいますか?(6年生の児童のほとんどが手を挙げたので聞いてみると、「3年生の時に授業で習った」という返事が返ってきました。当時の担任も集会の場にいたので聞いてみると、「ルンルンや道徳の授業で話題にしました」と。)
では、みなさん、「こだま」ってわかりますか?
山へ行って「オーイ」と言うと向こうの山の方から「オーイ」と返ってきます。こだまというのは、山から投げかけた言葉がそのまま返ってくる言葉を言います。
よいことも悪いことも、投げ掛けられた言葉や思いに反応するのは、なにも山の「こだま」だけではなくて、全ての人の心もそうだよねと金子みすゞさんは言っているのです。
周りのお友達に、弟に、妹に、お姉ちゃんに、お兄ちゃんに、家族に、みんなに、温かい心で、ふわふわ言葉を贈りたいですね。きっとこだまになって優しい言葉と心が返ってくることでしょう。
それではこれで、「人権」についての校長先生からのお話を終わります。
これからも、命を大切に、命を輝かせて、ともにがんばりましょう。