大好き起っ子シリーズ41「〜世界で活躍する起っ子を育てるために〜」令和2年8月24日(月)
- 公開日
- 2020/08/24
- 更新日
- 2020/08/24
起っ子
今日は、2学期の始業式の日です。例年、2学期の始業式の翌日には、避難訓練を行っています。関東大震災での教訓を生かし、「地震発生後における火災からの避難訓練」です。
ただし、今年は少々勝手が違いました。予定では例年通りの午前中に実施し、最高気温になる前に終了する計画でした。しかし、今年は午前10時30分段階で、既に「厳重注意指数」となり、教室での避難行動の後、屋外退避することは訓練できませんでした。
ビルや地下街で火災に遭遇する場合も想定しての訓練でした。起っ子がどこで火災に見舞われても適切かつ冷静な判断を自らができる子どもに育てたいと願って、毎年この時期に行っているものです。
ただし、熱中症指数はもちろん、暑熱馴化が鈍っている2学期の初日であることも気になります。そこで、急遽、検討し、その結果、「本日できるところまでを実施し、屋外退避行動を含む訓練については後日実施する」ということにしました。
本日は担任の先生はもちろん、避難訓練担当者や校長先生からの講話もありました。しかし、折角ですので、各家庭でも「自然災害を含む不測の事態の場合には、どこへ避難し、家族が落ち合うのか」「避難する場合には、何を持ち出すのか」など、具体的に準備し、ご家族で避難計画を話し合ってください。
「その時が来たら準備する」という構えではいけません。自然によるものであるかどうかはともかく、災害はあらゆるものを奪います。その奪われるものの中には、人々の冷静な判断力も含まれます。その結果、人々をパニックに陥れ、そのパニック状態から二次的被害が生まれ、災害がより甚大化すると言われています。また、支援の手は必要なタイミングでは十分に届かず、自力で乗り越えねばならないことが多々あるようです。
「できるときに、できるだけのことをしっかりと準備」しましょう。今日をそのきっかけとしてください。そして、自然の猛威を受け続けながらも、自然と共存し、世界のリーダーになったのが日本なのだと、ご家庭でも語ってあげてください。この素晴らしき経験と知恵、そして、そのなかで育まれた気質を起っ子のみんなにも財産として引き継がせたいと思います。