大好き起っ子シリーズ7 「〜新入生の保護者の皆様へ〜」 令和2年4月6日(月)
- 公開日
- 2020/04/06
- 更新日
- 2020/04/06
起っ子
本日、晴天。気温13度。微風。桜と笑顔、満開。
例年であれば30分以上は必要となる入学式も、今年は20分でした。
新入生の子どもたちはてきぱき動いてくれました。保育園や幼稚園の先生方、本当にありがとうございました。先生方がお育てになった子どもたちは立派に入学式を行いました。
保護者の皆様ありがとうございました。時間を意識し、速やかな行動を心がけてくださいました。マスクも皆さんが着用し、参加してくださいました。何より、子どもたちの体調管理をしっかりとなさってくださり、無事全員の子どもたちを受け取ることができました。
「3密」にならないように、されど一生の思い出になる入学式を演出してあげようと何度もシミュレーション行い、その通りに連携を図った教職員のサポートも功を奏したと感じます。
皆さん、本当にありがとうございました。これからも、起っ子の笑顔と豊かな将来を創るために、ご協力をよろしくお願いいたします。
【令和二年度 一宮市立起小学校 新一年生保護者の皆様へ】
この度は、お子さんのご入学、誠におめでとうございます。そして、本校に大切なお子さんをお預けくださったこと、改めてお礼を申し上げます。
本年度は、男子児童三十五人、女子児童三十四人、合計六十九人のお子さんをお預かりしました。我々、起小学校の教職員一同、一生懸命、お子さん一人一人の可能性を引き出し、伸ばせるよう尽力することをお誓いします。
本校では子どもたちを健やかに育て、「社会で自立し、生き抜くために必要な力の素地を育もう」と考えています。そして、「国際社会を舞台に、地球規模で活躍できる人材としての価値観を育む」ことを目指しています。
しかし、本年度から新たな学習指導要領のもとでの教育活動が始まります。学習指導要領が私たち教員にとっての法律のようなものであることから、新たな意図や主旨を踏まえての教育活動を行うことは並大抵の努力では叶いません。また、お子さんの安全確保が最優先事項である学校は、今般の新型コロナウイルスの感染拡大には最大の注意を払い、子どもたちを預からねばなりません。
このように例年とは比較にならないほどの緊張感をもって本日を迎えました。そして、今後もその緊張感を維持し、教育活動を進めてまいります。
そこで、保護者の皆様には、本校の教育活動が円滑に進むよう、お願いしたいことがあります。
まずは、「規則正しい生活習慣を」身につけさせてください。早寝、早起きをさせ、朝ごはんを食べさせてください。そして、登校前に検温、体調確認をし、トイレに行かせてください。脳の働き、身体の成長、社交性、免疫力、全ての基本が整います。
次に、「家族は笑顔で、仲良く」してください。家庭に心の居場所があると、子どもたちは苦しいことにも耐える力が培われ、挑戦する心が芽生えます。
そして、「他人の悪口を聞かせない」ようにしてください。他人の悪口を聞いて育つと、子どもは知らず知らずのうちに他人と自分とを比較する子になります。その結果、自己肯定感を下げ、自分に自信が持てない子どもに育ちがちです。
最後に、「事の善悪は順々に」教えてあげてください。社会で認められないことは、まず家庭で教えてあげてください。当たり前のことでよいです。社会には多くのマナーやルールがあります。学校という大きくて慣れない集団は社会そのものです。お子さんの混乱を少なくするためにも、まず、家庭で身近なことから一つ一つ確かめてくださると、子どもたちの不安や不満は減ります。
保護者の皆様同様に、我々教員も、どの子も「人に迷惑をかけない、好かれる、才能が花開く子」に育てたいと願っています。ただし、全てを教え込むことは不可能ですし、また、その必要もありません。失敗をしても、ごめんなさいと謝ることができると、たくましく育ちます。何事にもありがとうと感謝する心が育ってくると、安心と自信を持って前進する子に育ちます。
「人は環境によって創られる」と言われています。子どもたちに確かに生き抜く力を育み、健やかな成長へと導くためには保護者の皆様、各家庭のご理解とご協力なくしては到底叶えられません。何卒、保護者の皆様にご理解とご協力をいただき、ともに子どもたちを育てたいと存じます。
令和二年度 入学のお祝いに寄せて 一宮市立起小学校長 宮谷真一郎