7月4日(金) 「成績以上に大切なもの」部活動激励会での話より
- 公開日
- 2025/07/04
- 更新日
- 2025/07/04
校長室より
部活動激励会で、以下のように生徒に話しました。
後輩たちの気持ちのこもった応援を受け、何を思うか。かつて指導したソフトテニス部で最強のチームの一人が、最後の夏の大会が終わって顧問の私に言った言葉を、今でも覚えている。「僕たちは、本当によき先輩だったのでしょうか。試合には勝ちました。強くなりました。でも、その分、他地区への遠征も多くなり、後輩と一緒に練習して教えたり、伝えたりすることができませんでした。僕たちが勝てるようになったのは、一つ上の先輩たちのおかげだったのに…。」と言うのである。
確かに一つ上の学年は、後輩たちと一緒に練習することが多く、先輩と後輩でペアを組んでアドバイスをしたり、練習後に一緒にコート整備をしたりしくれた。本当に後輩たちと仲良く活動してくれる学年だった。3年生の夏の大会では勝てなかったが、最後まで諦めずにボールを追いかける姿を後輩たちに見せてくれた。その先輩たちの見せた姿や頑張りが受け継がれ、1年後の後輩たちの代で実を結んだということを、彼は教えてくれたのである。
大会の成績以上に、何を後輩たちに伝えるか、何を自分の姿で示して残していくかが大切なのだと思う。力いっぱい、悔いの残らないプレーや応援、演奏をしてきてほしい。そして、先輩がその姿で伝える頑張りや思いを、1・2年生はしっかりと受け止め、次につなげてほしいと思う。西中生の健闘を祈る。