10月13日(金)島文楽鑑賞
- 公開日
- 2023/10/13
- 更新日
- 2023/10/13
葉中日記
「島文楽」は、葉栗島村に伝わる伝統行事で、昭和36年に一宮市指定無形文化財に指定されました。
島文楽の人形は、織田信長が安土城のこけら落としで渡辺弥四郎にあやつらせ、その後、弥四郎の子孫から葉栗の人々が買い取り、隣村の島村に譲り渡したものだそうです。芸は、岐阜に身を寄せていた人形遣いの名人から指導を受けたといわれています。
現在は中学生から80代の地域の方々で保存会を形成し、技能を引き継いでいらっしゃいます。
本日の演目は、「傾城阿波の鳴門『飛脚、巡礼歌の段』」でした。難しさを乗り越え、多くの演じ手の息が合って初めて完成する文楽を鑑賞して、古来の人の美意識、ものの見方や考え方に触れることができたのではないでしょうか。特に1体の人形を3人の遣い手であやつった人形は、まるで生きているかのようでしたね。
地元で継承されてきた生の古典芸能に触れることができる葉中生は、とても幸運だと思います。