学校日記

3月7日(火) 第76回卒業式【校長室より】

公開日
2023/03/07
更新日
2023/03/07

校長室より

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 本日、第76回卒業式を挙行いたしました。天候に恵まれ、例年の卒業式よりも温かい中で行うことができました。ご来賓や保護者の皆さまにはお忙しい中ご臨席を賜り、誠にありがとうございました。
 卒業生の合唱する姿や立ち振る舞いに、この葉栗中学校で培った力を感じるとともに、頼もしさを感じました。167名の卒業生のこれからのますますの活躍を祈念しております。

 以下に、式辞の一部を紹介します。
【第76回 卒業式 式辞(一部抜粋)】
 思い返せば、みなさんと出会ったのは二年前の春。私が教頭として赴任した時のことです。まだみなさんは二年生になったばかりで、あどけなさの残るかわいらしい姿が印象に残っています。五月に行く予定だったキャンプは、新型コロナウイルスの影響で八月に延期になり、さらには中止となって校外学習に変更となりました。そんな中でもみなさんは、学年の先生方と協力し、限られた条件の中で、でき得る限りのことを精一杯やっていたと思います。

 三年生になり、予定通り実施できた修学旅行では、今井浜、ディズニーシーでみなさんの笑顔がはじけていました。部活動では、真剣に取り組む表情、最後まであきらめない姿勢が素敵でした。体育祭では、何といっても集団演技。学年全員が一体となる演技で、見ている人を感動させてくれました。合唱コンクールでは、きれいなハーモニーで聴いている人を魅了しました。とにかく、卒業生のみなさんの姿に、「一生懸命がカッコイイ」「全力がカッコイイ」と改めて感じさせられた一年間でした。本当にありがとう。

 さて、これまで生徒集会のたびに、みなさんに「校長先生からのミッション」を課してきました。「はきものをそろえる」「名前を呼ばれたら返事をする」といったことから、「自分のために謙虚に努力を続ける」など、みなさんはいくつ覚えていますか。そして、いくつ実行できましたか。

 そこで、これが校長先生からの最後のミッションです。
『自分という作品を作っているつもりで生きていきなさい』

 これは作家の井上ひさしさんが、晩年肺がんをわずらい、死期が近づいたことを自覚したときに、娘の麻矢さんに語った言葉です。麻矢さんはこの言葉のおかげで、「曲がらずに生きてこられた」と言っています。「自分」という作品をイメージしたときに、だれでもその作品を正しく、美しく仕上げたいと願うはずです。人として曲がったことや間違ったことに手を染めてしまえば、自分という作品に大きく影響が出てきます。当然、だれでも失敗することはあるでしょう。大切なのはそれをいかに修正し、そこから何を学ぶかだと思います。自分のために真っ直ぐ、自分のために一生懸命に、自分のためにときには厳しく、ときには優しく歩んでいってください。

 卒業生のみなさん。これからの人生においても、葉栗中学校の合言葉である「凡事徹底」を大切にし、あたり前のことをあたり前にできる、立派な人へと成長していってください。そして、自分という作品を作っているつもりで生きていってください。
 最後になりますが、この葉栗の町を、葉栗中の仲間を、「心のふるさと」として、一生大切に思ってくれることを願って、式辞といたします。

     令和5年3月7日
     一宮市立葉栗中学校長  池山清二