学校日記

11月25日(火)人権は空気と同じ【校長講話】

公開日
2025/11/25
更新日
2025/11/25

校長室より

本日の集会での講話は、人権について考えてみたいと思います。(一部抜粋)

今年度は12月4日から10日までが人権週間となっています。

皆さんは人権と聞くと何を想像しますか。スマホでの炎上、ネットいじめ、SNSでの既読無視、仲間外れといった身近なものを思い浮かぶ人が多いかと思います。

「どうして自分と違う人を否定してしまうのか」 実は心のメカニズムの中にその答えが隠されています。

ピアプレッシャー、同調圧力とも言いますが、集団の中で「同じでいたい」「浮きたくない」といった心理が無差別の差別や排除につながっています。

また、無意識に行われている「男の子なんだから泣くな」「女の子なのに理系」といった無意識に使っている言葉が、相手の可能性を奪っていることに気づいてください。

また、肌の色や趣味の違いなど、「個性」として認める考え方をもつことも人権を大切にすることにつながります。

いじりといじめの境界線についても考えてみてください。

相手が言われた、やられた、嫌だと感じたらそれはもういじめであるという認識も確認しておきましょう。

周りにつられて一緒に相手を傷つけない「勇気ある沈黙」と、困っている人に声をかける「勇気ある行動」が大切になります。

相手に接するときは童話「北風と太陽」の太陽のように、温かい言葉で相手を包み込む存在であってほしいと思います。

「人権は空気のようなもの」と例えられます。

普段は意識しないけれど、なくなると生きてはいけない大切なものという意味です。

葉栗中学校の生徒が、常に相手を思う心の優しい持ち主であることを期待しています。