大好き起っ子シリーズ65「〜世界で活躍する人になるために〜」令和3年3月11日(木)
- 公開日
- 2021/03/11
- 更新日
- 2021/03/11
起っ子
起っ子の皆さん、保護者の皆様、起っ子を支えてくださっている地域の皆様、おはようございます。現在、午前8時。気温7度。風、風速4m、降水量0mm、湿度72%、快晴です。
昨日は多くの保護者の皆さんに、令和4年度から起っ子も着ることになる制服をご覧いただき、ありがとうございました。来年度から「中核市」になる、繊維の街という伝統を持つ一宮市において、新たな「プライド」となる中学生の新制服です。その制服に袖を通し、颯爽と登校する起っ子の姿を思い受かべると、今からわくわくしてきます。この新制服が皆に愛され、我が郷土の誇りとなることを願ってやみません。
ところで、「今日は何の日」か知っていますか。
「パンダ発見の日」でもありますが、「いのちの日」でもあります。
平成23年3月11日(金)午後2時46分。
揺れたかなと感じた後、しばらくの間、ゆっくり、ずっと揺れ続けました。4階にいた私は「船酔い」のような状態になり、とても気分が悪くなりました。
「地震があった」と感じ、「東南海地震かもしれない」と思ったのですぐに情報を得ようと思いましたが、近くにテレビもラジオもありません。嫌な予感だけが残るものの何も分からないので、焦りだけが募っていきました。暫くして近くにいた先生が「やはり地震だったようだよ。ただ、相当大きな地震で、東北地方で起きたみたいだよ」と教えてくれました。「え、東北?東北で起きた地震がこんなに影響を及ぼしたの?こんなに揺れるなんて……。何かの間違いじゃないの……」その後、次から次へと入ってくるニュースは私の予想をはるかに超えたもので、「現実」がまるで津波のように押し寄せてきました。
あれから10年が経ちました。東北地方ではどんどん復興が進んでいます。一見すると、生まれ変わったかのように見える被災地ですが、今でも仮の住宅で住まざるを得ない方々もいらっしゃるようです。生まれ故郷に戻れず、他の土地で暮らさざるを得ない皆さんがまだまだ多くいらっしゃると聞きます。
人は辛い経験をした分だけ、周囲を思いやれる人になると聞いたことがあります。
人は苦労した分だけ、周囲に優しくなれるとも聞いたことがあります。
私は思います
今、この地であのような大きな地震が襲ってきたら、その後の10年間、何を思い、どのように暮らしているのだろう。
復興させるために前向きな考えを持ち、ひたすら誠実に生きることができているだろうか。
命あることに感謝し、周囲の支援に感謝し、今を懸命に生きることができているだろうか。
自然や他人を思いやり、優しさを持って接して、生きることができているだろうか。
厳しい自然の中で、自然と共に豊かに生きてきた日本人。たとえ大きな災害に見舞われても、自己の権利のみを主張せず、奪い合うことなく、隣人と支え合いながら生きてきた日本人。その豊かな人間性、世界が憧れる国民性を東北の皆さんの姿に見ること、感じることができます。
今日は何の日?
それは、東北の皆さんをこれからも応援すると共に、東北の皆さんの姿に我が身を振り返り、学ぶ「いのちの日」のように思います。
東北の皆さん、一歩一歩進んでいってください。これからもずっと応援しています。