大好き起っ子シリーズ54「〜世界で活躍する人になるために〜」令和2年10月23日(金)
- 公開日
- 2020/10/23
- 更新日
- 2020/10/23
起っ子
起っ子の皆さん、起っ子の保護者の皆様、起っ子を支えてくださっている地域の皆様、おはようございます。現在、午前、8時10分前です。気温17度。風、風速4m、降水量3mm、湿度90%。昨日の午後から降り続く雨で歩きにくかったと思いますが、起っ子は笑みを浮かべて、今朝も穏やかに登校してくれました。
今週、本校の生活委員会の起っ子が「あいさつ運動」を展開してくれました。天気の良い日もありましたが、朝のあいさつには向かない日が多く、今朝に至ってはとうとうたくさん雨の降る日となってしまいました。
例年は尾西一中生を招いたり、保護者の皆さんに呼びかけたりして「あいさつ運動」を実施してきました。今年度は「3密を防止」のために、止むを得ず中止しました。ただ、嬉しいことに、起っ子は諦めなかったのです。生活委員会の起っ子と先生とで相談し、あいさつの大切さを「伝えよう」「呼びかけよう」として、自主的にあいさつ運動を行ったのです。朝の呼びかけはもちろん、昼の放送でも全校に呼びかけてあいさつの大切さを広める活動を行いました。
まず、毎朝、通学団での登校後、登校してきた起っ子に「おはようございます」を連呼しました。
そして、朝のあいさつ運動終了後には必ず集まり、その日の反省会を開き、翌日以降の目標を委員長さんや副委員長さんが委員のみんなに伝えていました。
また、朝の反省会を受けて、毎日の昼放送では「少しずつみんながあいさつをしてくれるようになりました。でも、まだまだ、できると思います。頑張ってください」などと、あいさつ運動の様子や期待していることなどを伝えていました。
今朝の反省会では「これで学校のあいさつ運動は終わります。でも、これで終わるのではなく、これからが大切になると思います。大きな声ではできないけれど、廊下で先生方やお客さんに会ったらあいさつを、私たちからまずは行いましょう」という「誓い」のような言葉が発表されていました。
「あいさつをするのは学校にいるときだけでなく、登校の時とかもそうです。地域の方々へのあいさつも忘れないように行いましょう」と「日常性の大切さ」を訴える言葉も聞かれました。
起っ子は「コロナだから何もかもできない」「危ないから中止すればよい」という安易な発想では生活していません。「コロナでも何かできる」「諦める前に知恵を出して、できることをできるだけ」という気概を持ち、健気に生活しています。そのような姿を目の当たりにし、「凄いなあ」と思ったり、「なるほど、なるほど」と目を細めたりしてしまいます。
「未来は自らの手で切り拓くもの」です。「周囲の支えに感謝しつつ、諦めることなく挑戦し続けること」です。しかし、これだけ様々なことが起きたり、不安になることがあると、つい躊躇し、歩を進める足もすくんでしまいます。素直で、純真な子どもたちならばなおさらです。
今、私たち大人が子どもたちにしてあげられることで最も大切なことは何でしょう。
それは現実に打ちひしがれて諦める姿を見せることではないと思います。
未来の可能性を信じ、今できることをしっかりと見つめ、明るく前進する「大人の逞しさ」「大人の底力」を示すことではないでしょうか。
私たち起小学校教職員は、これからも「未来を創るために自らの足で立ち、進もう」とする起っ子に、「大丈夫だよ。安心して前に進んでいいんだよ」と言いながら、少し前を行く人生の先輩であり続けようと思います。保護者の皆さん、地域の皆様、一緒にいかがですか。