大好き起っ子シリーズ23「〜世界で活躍する人になるために〜」令和2年7月6日(月)
- 公開日
- 2020/07/06
- 更新日
- 2020/07/06
起っ子
今日は、毎週月曜日に行っている「全校朝礼」についてお知らせします。
ただし、「全校朝礼」と言っても、今は緊急事態です。6月1日学校再開後の朝礼は、マイクを使っての「放送朝礼」を行っています。早朝から教務主任や校務主任の先生方が校長室にマイクのセットをし、音量の調整などをし、朝礼の準備をしてくださいます。
教務主任の先生:「後5分で朝礼を始めたいと思います。皆さんは朝礼の準備をしてください」
再び、教務主任の先生:「それでは朝礼を始めます。まず、校長先生と朝のあいさつをしましょう」
校長先生:「おはようございます」
三度、教務主任の先生:「それでは、校長先生のお話をききましょう」
教務主任の先生は目の間に起っ子がいるときと同じようにマイクに向かって話されます。起っ子があいさつのとき、「背筋を伸ばし、身体を起こす」姿を想像し、間を取りながら会を進行されます。
明確な言葉と声で進行されます。目の前に起っ子がいるわけではありません。また、大きな声であいさつをしないようにという指導も行っています。つまり、起っ子の様子が分かるものは何ひとつないのです。しかし、各教室からは「張り詰めた空気」が伝わってきます。真剣な表情で、マイクの声に聞き入っている様子も伺えます。
校長先生の話、今週のめあてについてのお話、ときには各委員会からの連絡など、体育館で行っていることと全く同じことを行っています。同じ雰囲気のままに行えています。
目の前にいないと、実際に表情が見えないので、確かに寂しいです。でも、放送朝礼を行うことで、大切なこと、その喜びを改めて感じることができました。それは、「心がつながっていることの心地よさ」です。
教務主任の先生の「校長先生とあいさつをしましょう」という号令の後、しばらくカタカタと音がします。起っ子はきっと椅子に座ったままで、あいさつの準備「背筋をピンと伸ばして」くれているのですね。ですので、待ちます。ひと呼吸、ふた呼吸、み呼吸。すると、カタカタという音は完全に止みます。そうしたら、「おはようございます」とあいさつをします。目の前に起っ子がいると思って、私は「起っ子」にお辞儀をします。
お話をしているときには、マイクを通して聴こえる私の声以外、他の音は何も聞こえません。しっかりと聞いてくれていることが分かります。
このように凛とした空気のなかで放送朝礼が行われています。目に見えるものがすべてではありません。たとえ見えなくとも、むしろ見えないときこそ、子どもたちの育ちの確かさを感じられるのかもしれないと、改めて気づかされました。
大変な時期にも関わらず、よく育ってくれている起っ子に、素敵な起っ子にお育てくださっている保護者の皆さんへの「感謝」で満たされた週初めの朝です。