学校日記

大好き起っ子シリーズ19「〜世界で活躍する人になるために〜」令和2年5月8日(金)

公開日
2020/05/08
更新日
2020/05/08

人権教育

起っ子の皆さん、こんにちは。今日はさほどではないですが、昨日は久々に抜けるような空色で、太陽がまぶしく、開放感に浸った起っ子も多かったのではないでしょうか。とても爽やかな風も吹き、気持ちのよい一日でしたね。一方で、気温は日増しに上昇しています。
この時季は、熱中症の心配とともに、実は食中毒も発生し始めるころだそうです。いたんだものを食べることはないとしても、汚れた手で食べ物を口にしたりしていませんか。食中毒にかからないようにするために大切になるのが、「うがいと手洗い」です。身体の調子を整えるためには多くの知識や情報も必要ですが、最も重要なのは、小まめな「うがいと手洗い」です。毎日、きちんと「うがいと手洗い」を行っている起っ子は食中毒にもかかりにくいですよ。改めてお願いします。「うがいと手洗い」をしっかりと行ってくださいね。
さて、今日はある素敵な方がお生まれになった日を記念日にした、ということについてお話をしようと思います。
その方は外国の方で、今から192年前のスイスでお生まれになりました。日本では江戸時代ですね。その方は30歳ごろ戦争に出かけられたそうです。とてもとても激しい戦争が行われたそうで、たくさんの兵隊さんが亡くなるのをその方は目の前で見たそうです。
そのとき、その方は「傷ついた兵士は、もはや兵士ではない、人間である。敵味方関係なく、人間同士としてその尊い命は救わなければならない」という思いに至ったそうです。そして、その方は村人に呼びかけ、村人と協力して、戦場に倒れていた兵隊さんを教会に運び、一生懸命の救護を行ったそうです。その方は戦争地から生まれ故郷のスイスに戻った後、戦争の地で見たり、感じたりしたことを本に書いたそうです。その本はとてもよい評判を生み、そしてその考え方は世界中の人々に徐々に、しかし確実に受入れられていったそうです。その結果、今では戦争がない国や地域でも「困っている人を助ける」という考え方として、現在まで受け継がれ、世界中でその方の考え方に賛成する人々が活動をされています。
実は、今日は、「世界赤十字デー(せかいせきじゅうじデー)」です。創設したアンリ・デュナンの誕生日です。
「困っている人を助ける」
言葉では簡単に言えます。しかし、実際に行うことは、そんなに簡単ではありません。まして、150年以上も長続きさせることなど、とてもとても難しいことです。
ただ、どうでしょうね。始めからアンリ・デュナンは150年も続けようと思ったでしょうか。あるいは、続くと期待したでしょうか。彼に聞かねば分かりませんが、答えはきっと「NO」だったと思います。ひょっとしたら「困る人がいない世界であってほしい」と願ったかもしれません。
今、お医者さん、看護師さん、保健所の皆さんは、コロナウイルスで困っている人々を救おうと必死になっておられます。「困っている人を助ける」活動に一生懸命に取り組んでおられます。先生は本当にすごいなと思い、尊敬しています。だから、先生はこのとてもとても素敵な方々がまるで「現代のアンリ・デュナン」に見えてきます。
そこで、先生はこの「現代のアンリ・デュナン」の皆さんの手助けをしたいと考えました。しかし、お医者さんでも看護師さんでもない先生は何をすればよいのでしょう。皆さんなら、どのようにお手伝いをしますか。ぜひ、考えてみてください。そして、学校が再開したときには、こんなのあんなの、いろいろな方法を先生に聞かせてくださいね。