11.20 人権週間
- 公開日
- 2023/11/20
- 更新日
- 2023/11/20
人権教育・いじめ対策
12月の全国の人権週間に先立って、本校は今日から、24日(金)までを人権週間として様々な活動に取り組みます。
今日は、その最初の活動として、オンライン集会で代表委員による人権週間の呼びかけ、校長先生からのお話がありました。
校長先生からのお話の内容を以下に掲載します。
代表委員会の人たちが、いじめや「人権」について、友達と仲良くするために「ふわふわ言葉」のよさを分かりやすく教えてくれましたね。担当のみなさん、ありがとうございました。各教室から ふわふわ言葉がたくさん聞こえてくると思います。楽しみにしています。
今朝は、先生の大好きなお話をしましょう。とある家族の話。題して、「うちのかぞくは みんな悪い!」さあ、どんなおそろしい、怖い家族の話なのでしょう。
今日、私が学校から帰ると、お母さんが「お兄ちゃんの机を拭いていて、金魚鉢を落として割ってしまった。もっと気をつければよかったのに、お母さんが悪かった」と言いました。
するとお兄ちゃんは「僕が端っこに置いておいたから、僕が悪かった」って、言いました。
でも、私は思い出しました。きのうお兄ちゃんが端っこに置いたとき、私は「危ないな」と思ったのに、それを言わなかったから、私が悪かったと言いました。
夜、帰ってきてそれを聴いたお父さんは、「いや、お父さんが金魚鉢を買うとき、丸い金魚鉢ではなく、四角い方にすればよかったなぁ。お父さんが悪かった」と言いました。
そして、みんなが笑いました。うちはいつもこうなんです。うちの家族はいつもみんなが悪いのです。というお話です。
さて、みなさん、この家族、怖い人たちでしたか?本当にみんな悪いのでしょうか?そんなことはありませんね。とっても素敵な人たちです。他の人を思いやり、自分を悪く言って、かばおうとしていました。悪いどころか、幸せな家族ですね。
先生は、みんなにも、こんな学級の一員、学校の一員となってほしいのです。自分の思いばかりを優先させることなく、他の人を思いやり、やさしく接していってほしいのです。
これを難しい言葉で「尊重」と言います。ほかの人のことを重んじ、優先的に考える、大切に考えるという意味です。クラスや通学団でトラブルがあった時、あの子が悪い、私は悪くないと思い込む前に、あの子はどんな思いだったのかな、自分に足りないことはなかったかなと考えることも大切ですね。
丹陽小の皆さんにはこんなことはないとは思いますが。外見などのちょっとした違いから、仲間外れにしたり、仲良しグループだけで盛り上がってしまい、他の子が同じものを持つのを嫌がったり、仲間に入るのを認めなかったり、その場で聞いてもわからない話をわざとしたり、無視をしたり、SNSで悪口を発信したり、グループはずしをしたりなど、人を傷つけるようなことはないでしょうか。また、一人で悩んでいる人はいないでしょうか。
自分も友達も、違うところがあっても、みんな大事な人間同士です。
人間、違いがあるからオモシロいのだし、そもそも違いは、まちがいではないのですから、その違いを尊重し合い、相手の気持ちを考えること、お互いを大切にし、助け合い、生きていくことは大事なことです。
困った時は、近くにいる友達でもいいし、おうちの人でもいいし、先生でもいいので、伝えましょう。先生たちは、いじめは絶対に許しません。
私も、先生方も、皆さんのことが大好きです。皆さんのことを大切に見守っています。
ふわふわ言葉と笑顔で、丹陽小学校の児童は 笑顔で元気でなんでも心を込めて行い、まっすぐに育ってほしいと願っています。心一つに、あたたかな学校をつくっていきましょう。