1.7 3学期始業式
- 公開日
- 2022/01/07
- 更新日
- 2022/01/07
今日の一こま
音楽室から各教室をGoogleクラスルームでつないで、3学期の始業式を行いました。画面越しですが校長先生の話をしっかりと聞きました。また、国歌や校歌はマスク越しに、小さな声で歌いました。
以下は校長先生のお話の内容です。
今日は、令和4年1月7日です。2022年が始まりました。そして、今日から令和3年度の3学期が始まります。1年間のまとめをする3学期です。6年生の皆さんは、これから卒業に向けて、1年生から5年生の皆さんは、次の学年に向けて、そして、丹陽小学校全員の皆さんが、夢に向かって、一歩前進して、大きく成長できるように努力する3学期となります。そこで、大きく成長できるようになるための第一歩として、皆さんにぜひ努力して行ってほしいことを伝えます。よく聞いて実行してみてください。
皆さんは、周りの人に、「何でこんなことも分かってくれないの?」と思ったことはありませんか。「こんなことくらい言わなくても分かるでしょ」と思っていませんか。相手が自分の思いを全てわかると思うのは間違いです。赤ちゃんがお母さんに困ったことを訴えるときに泣いて伝えます。それは、言葉を覚えていないからです。言葉を知らないからです。人間は、成長するにつれて言葉を覚えて話ができるようになります。ですから、相手に自分が伝えたいことを丁寧に伝えることで、わかってもらえるようになるのです。
小学生の皆さんは、もうすでに自分の思いをある程度上手に相手に伝える方法を知っています。言葉は高学年になるほど、たくさん覚えていますので、だんだん上手に伝えられるようになると思います。どのようなときに、どのような話し方で伝えていくとよいかを考えてみましょう。
私が、教員として今まで感じていることの中で、勉強がよくできる子には、共通することがあることに気づきました。それは、「わからないことを『わからない』と言える勇気」があるということです。「わからないことをわからない」と伝えることも大切なことです。ただし、この場合、相手の話をよく聞いて、相手に失礼のない態度で伝えることが「こつ」となります。相手が嫌な気持ちにならずに、丁寧に教えてもらうことができます。
また、体の調子が悪いときや、けがをしてどこかが痛いときなど、自分の体の調子や痛みは、言葉に出して言わないと、他の誰かには伝わりません。周りが察して声をかけてくれるのではないかとか、声をかけない人が悪いと思うのは間違いです。お医者さんも、診察の時には「今日はどうされましたか?」と最初に聞かれるはずです。どんなときにも、自分から伝えないと相手にはわからないものだと思っている必要があります。
さらに、心の痛みもなかなか伝わりにくいものです。言われたら嫌な言葉や、してはいけないことをすると、人が傷つくことは誰もがわかることです。しかし、嫌なことをされていて困っているかどうかは、みんなが気付いてわかることばかりではありません。ですから、何が嫌であったかを正確に伝えていく必要があります。それは、あなたの話を親身になって聞いてくれる人であるならば、誰に話してもよいと思います。できるだけ多くの人に話をして、あなたの味方になってくれる人を見つけましょう。あなたの味方は必ずいるはずです。あなたの味方は一人いれば十分です。
このように、せっかく覚えた言葉を、上手に使っていくことで、自分が伝えたいことを周りの人にわかってもらえることが増えます。それは、よりよい生き方につながります。周りの人とのかかわりがとても楽になります。そして、自分自身のさらなる成長にもつながります。自分を、自分の力で、よりよい方向へ導いていけるのです。
丹陽小学校の皆さんが、これからも『笑顔』で『元気』にそして、健やかに成長できるようになるため、『心を込めて』「自分の思いを誰かに伝えること」の大切さについて話をしました。3学期は、上手に話ができる人が増えるとよいと思います。