11.29 人権週間講話
- 公開日
- 2021/11/29
- 更新日
- 2021/11/29
人権教育・いじめ対策
朝の人権集会で、校長先生から人権に関する講話がありました。以下がその内容です。
昔の人が書いたものに、『友』について書かれた言葉があります。「益者三友(えきしゃさんゆう)、損者三友(そんしゃさんゆう)」という言葉です。
よい友人関係が築けるのは、「正直な人、誠実な人、物事を広くよく知っている人」の三種類。よい友人関係が築けないのは、「何事も都合よく避けてしまう人、自分の考えをもたず人に流される人、言葉が巧みで口先だけの人」の三種類。という意味だそうです。
皆さんの周りには、どんな友達がいますか。自分は、友達にとってどんな存在ですか。
相手が嫌がることをしたり、させたりしていませんか。仲間外れや口をきかないなどしていませんか。叩いたり蹴ったり、わざとぶつかったり、物を投げつけたりなどしていませんか。スマートフォンなどで悪口や相手を笑いものにするような書き込みなどをしていませんか。
クラスや、友達関係の中で、「いじめを絶対に許さない」という気持ちを強くもち、本当の意味での友達をつくることができるように努力することが大切です。
本来、どの子も、人との触れ合いを通じて、自由に成長していく権利があります。そして、子どもは、子ども同士の互いのけんかや関わり合いの中で成長していくものです。しかし、ちょうどよい加減で、けんかや関わり合いをやめずに、相手がとても嫌な気持ちになるまで追い詰めるのは、人権を侵害することにつながります。
人権を守るということは、人の心の痛みが分かるということです。
丹陽小学校の皆さんは、相手を思いやる心をもち、人として成長してほしいと思います。
皆さんは、どんな人になりたいですか。どんな友達になりたいですか。
思いやりの心をもつということは、さわやかなあいさつを誰にでもできることです。「ありがとう」「ごめんなさい」が気持ちよく言えることです。困っている人がいたら「どうしましたか」と聞いて、行動できることです。嫌なことや、つらい思いをしたときに、そばにいること、近くにいて寄り添うことです。話を聴くことです。
つまり、相手の気持ちを考えて、自分ができることをしようと動くことが、思いやりの心をもつということです。自分を大切にして、そして、周りの人も大切にすることができるということです。「自分さえよければ、人がどんな思いをしてもよい」なんて、自分勝手なことを考えているうちは、人として成長することができません。
丹陽小学校の皆さんには、周りの人を守れる素敵な人になってほしいです。そして、笑顔で、元気に過ごしてほしいと願っています。