学校日記

3月7日(火) 第76回卒業式 在校生送辞

公開日
2023/03/07
更新日
2023/03/07

2年生

 木々の芽も膨らみ、春の風が快く感じられる季節になりました。
 今日、新たな道への第一歩を踏み出される卒業生の皆さん。ご卒業おめでとうございます。
 在校生一同心よりお祝い申し上げます。
 卒業証書を手にされた今、きっと、三年間の思い出が心の中を駆け巡っていることと思います。また同時に、新たな扉を開くことへの不安と期待が湧き出ているのではないでしょうか。

 別れを前にした今、先輩と共に過ごした二年間の思い出がまるで昨日のように思い出されます。

 部活動、正式入部。不安でいっぱいだった私たち。そんな時に私たちの心を察したかのように、「これからがんばろう!」と声をかけてくださり、不安の殻を破ってくださいました。また、いつも明るく楽しく話しかけてくださった先輩方。練習が始まった瞬間、真剣なまなざしでプレーや演奏をされる先輩方の姿を見て、「いつか私もそうなりたい」と憧れを抱きました。
 そして、最後の夏の大会で先輩方と共に流した涙。先輩方の常に前に進もうと努力されてきたその真摯な姿に心を打たれました。あのとき一緒に流した涙は、ずっと忘れません。

 体育祭での、気迫に満ちた力強いソーラン節、躍動的な中にも華やかさのある創作ダンス。群団の呼吸が一つになった応援合戦。練習のときには、なかなか振り付けを覚えられない私達に寄り添って教えてください、ました。成功の裏には、夏休み前からの練習や、ダンス実行委員の試行錯誤があったと聞きました。
 
 合唱コンクールでは、僕らに手の届かない程の圧倒的な表現力で歌い、聞く人すべてを感動の渦に巻き込みました。授業中に聞こえてきた、先輩方の練習している歌声。常に全力で取り組まれている姿に、西成中合唱コンクールの伝統の重さを感じました。

 こうしてたくさんの思い出をふり返ると、先輩方は私たちにとって、とても大きな存在でした。
 明日からはもう先輩方はいらっしゃいません。しんと静まり返るであろう昇降口、教室…。淋しく、不安です。
 けれども、私たちは、先輩方が築き上げてきた西成中学校のよき伝統をさらに発展させていかなければなりません。そのことを今ここでお約束いたします。

 まもなく、西成中学校の校門をあとにして、それぞれの夢に向かって旅立つ先輩方。私たちはその姿をしっかり見つめます。これから、苦しいことやつらいことがあったとしても、この西成中学校での三年間を思い出し、乗り越えて行ってください。
そして、忘れないでください。共に学び、共に泣き、共に笑ったかけがえのない友がいたことを。
 最後に、先輩方のご健康と今後のご活躍をお祈りし、送辞とさせていただきます。

  令和四年度 在校生代表