学校日記

3月6日(水) 第77回卒業式【校長室より】

公開日
2024/03/06
更新日
2024/03/06

校長室より

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 本日、第77回卒業式を挙行いたしました。ご来賓や保護者の皆さまにはお忙しい中ご臨席を賜り、誠にありがとうございました。
 卒業生の立ち振る舞いや合唱する姿に、この葉栗中学校での成長を感じるとともに、頼もしさを感じました。152名の卒業生のこれからのますますの活躍を祈念しております。

 以下に、式辞の一部を紹介します。
【第77回 卒業式 式辞(一部抜粋)】
 みなさんと出会ったのは三年前の春。私もみなさんの入学と同時に、この葉栗中学校に赴任しました。みなさんが一年生の頃は、まだコロナ禍の真っただ中で、緊急事態宣言やまん延防止重点措置がたびたび出されていました。その影響を受け、校外学習は延期となり、体育祭や合唱コンクールも学年別での開催となりました。また、部活動では入部はしたものの、満足いく活動がなかなかできませんでした。しかし、そんな厳しい状況の中でも、みなさんは中学校生活の歩みを一歩一歩着実に進め、成長してきました。

 二年生になっても厳しい状況は続き、感染症対策を講じながらの学校生活でした。五月のひるがのキャンプ。おかずがレトルトではありましたが、ご飯だけはまきと飯ごうで炊き、自然の中でみんなと一緒に食べた夕飯は格別でした。ひるがのの夜空を彩ったキャンプファイヤー。スタンツやダンスで大いに盛り上がりました。葉栗中学校開校以来続いている伝統行事の稲作。田植え、稲刈り、脱穀と慣れない農作業にも積極的に取り組んでいました。様々な制約のある中でも、まわりと協力し、絆を強めてきました。

 三年生になり、コロナが五類に移行され、少しずつ日常の生活を取り戻すことができました。修学旅行の今井浜、ディズニーランドでは、みなさんのはちきれんばかりの笑顔が印象に残っています。部活動、体育祭、合唱祭も、ようやく全校体制で取り組めるようになりました。みなさんにとっては、これまで先輩の姿を間近に見る機会が少なく、自分たちが後輩にどんな姿を見せればいいのか、不安に思ったこともあるのではないでしょうか。しかし、部活動での最後まであきらめない姿勢、体育祭での集団演技・群団で応援する姿、合唱祭でのクラス合唱・学年合唱で、三年生のあるべき姿を後輩たちに見せてくれました。何より、みなさんの真剣に取り組む姿、充実した表情で、まわりを感動の渦に巻き込みました。そんなみなさんの姿に「一生懸命がカッコイイ」「全力がカッコイイ」と改めて感じさせられました。本当にありがとう。

 さて、これまで生徒集会のたびに、みなさんにいろいろな話をしてきました。どんな話をしたか覚えていますか。そこで、これが最後の話です。

  「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」

 これは書家で詩人の相田みつをさんの言葉です。「しあわせ」かどうかは、他の人やまわりのせいではなく、結局は自分の心が決めているという意味です。同じことをしても、「楽しい」という人と「楽しくない」という人がいます。同じことが起こっても、「ついている」という人と「ついていない」という人がいます。事実は同じ一つでも、解釈は二つに分かれます。それは、起こったことをプラスにとらえるのか、マイナスにとらえるのかです。どうせならプラスにとらえた方が、しあわせな人生を歩めると思いませんか。これから先の人生において、「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」と思って、葉栗中学校の合言葉である「凡事徹底」を大切にし、あたり前のことをあたり前にできる、立派な人へと成長していくことを願っています。そして、この葉栗中を巣立っていくみなさんのこれからの前途が輝かしいものとなるようにずっと応援しています。

 最後になりますが、卒業生のみなさん、この葉栗の町を、葉栗中の仲間を、「心のふるさと」として、一生大切に思ってくれることを願って、式辞といたします。

   令和6年3月6日
   一宮市立葉栗中学校長  池山清二