2月7日(土) 繊細という名の才能 ―短所は長所の裏返し【少年の主張愛知県大会より】
- 公開日
- 2026/02/07
- 更新日
- 2026/01/31
校長室
中学校に愛知県青少年育成県民会議さんより「夢と希望と」をテーマにした「令和7年度少年の主張愛知県大会」の発表文集が届きました。みなさんと同じ世代の子たちが今伝えたいことをぜひ読んでほしい!感じたことを友だちや学校の先生、家族に話してみてほしい!そんな願いからHP記事で少しずつ紹介していきます。今回紹介するのは、大府市立大部西中学校3年の生徒の作品です。
題:繊細という名の才能 ―短所は長所の裏返し
世の中には、さまざまな特性を持っている人がいます。特性は全ての人が持っているものであり、一人一人のイメージを作る大切な役割を持つものです。しかし、その特性にゆえ生きづらさを感じる人も少なくありません。その一つに「繊細」という気質があります。HSPとも呼ばれますが、生まれつき感受性が高く感覚が敏感で刺激を受けやすい人のこと。考えすぎてしまう、落ちこみやすいなど特徴はたくさん。
私も同じ傾向があるため、学校生活でもいくどとなく生きづらさを感じることがあります。先生やクラスメイトの顔色を伺い、学校行事ではすぐにぐったりしてしまう。私なんかが話しかけたら気持ち悪いのではないかと疑い、いつのまにかクラスの中で孤立する。最初はがんばって自分から話しかけていくも、空回りして結局、「消しゴム貸して」の一言すら言えなくなってしまいました。今、この学校の中にいる友達はゼロだ。私は自分のことを何度も恨み憎みました。どうしていつも私はこうなんだろう。こんなちっぽけな理由で泣くとは情けない。こんな自分がこれからも生きていてもいいのか。そんなことをしょっちゅう考えていました。まるで自己否定のオンパレードです。
そんな時、とあるネット記事で「繊細な人の特徴」というものを見つけ、ざっと眺めてみました。ほぼ全ての特徴が見事に該当。苦笑いしつつも一つの考えが頭をよぎりました。あれ、意外と良いところ多くないか?ネット記事に書いてあった特徴をピックアップすると、「共感力が高い」、「小さな変化に気付きやすい」、「聴き上手」などだ。私がいつも短所として捉えていたことです。その時やっと、短所は長所に変換できることに気付かされたのです。
あれから私は、何も変わっていません。クラスでは一人だし、空回りしまくり、泣きまくりです。今でも消えたくなることは多々あります。ただ、一つ。思っていること、繊細は短所なんかじゃない、生まれもった才能だ!と。だって、まわりの人が気付かない、小さなことに気付けたり、人の気持ちを最大限考えて発言できるなんて才能以外の何だっていうんでしょう?私と同じように悩んでいる人たちにぜひ共有したい。自分の特性を自分で否定せず、もっと自分が最高で、自信をもって生きていていいんだよと。もちろん、これらの短所変換は繊細以外の短所と呼ばれる場所にも同じことが言えます。たとえば、繊細とは真反対である鈍感さだって立派な才能です。それこそ繊細な人がひそかに憧れている才能の一つだったりもします。自分の思ったことを素直に口に出せたり、苦手な人の苦手な話を右から左へと受け流せたり、それをあたりまえにできない人がいることをあたりまえにできるって、とっても素敵なこと。他にも、優柔不断な人は、あらゆる可能性を捨てずに判断に慎重。八方美人な人は、柔軟性がある対応力の天才。飽きっぽい人は、チャレンジ精神が高く可能性に満ちているなど。得技が無いという人は、さまざまな事に適応出来るオールラウンダーです。短所が無い人もいないが、同時に長所が無い人もいません。このように、考え方を少し変えてみるだけで、あら不思議!さっきまで短所だらけの自分がたちまち長所だらけになっているではありませんか。ただの言い訳と言われてしまうとそれまでだけど、私はこの短所変換を心のすみに置いておこうと思います。
今の世の中は良い所よりも悪い所を見られてしまうことが多いように思える。私の特性である繊細さだって、悪くとられてしまうことの方が多いかもしれません。なにしろ、自分でもそうだったから。でも、だからこそ私は短所も自分の強みとして出していきたい。誰に何を言われてもかまわないし、周りに短所と見られてしまうんだったら、せめて自分で自分を肯定できるようになりたい。そして、そんなふうにいろんな人がおたがいの短所も認め合える世の中になってほしい。
そして最後に、叫びたい。
あなたは決してダメダメなんかじゃない!
短所は長所の裏返しだ!