学校日記

12月1日 人権講話

公開日
2025/12/01
更新日
2025/12/01

人権教育・いじめ対策

昼の時間に人権講話を行いました。

朝日西小学校で大切にしている三つの愛(認め合い、学び合い、高め合い)のうち、『認め合い』について、考えてほしいと思い、絵本『ねずみくんのきもち』の読み聞かせをしました。お話の中には、ねずみくんと、色々な動物たちが登場します。子供たちには、ねずみくんがどんな『きもち』になるのか、想像しながら聞いてもらいました。

ねずみくんは、フクロウさんから、とても大切なことを教わりました。それは、『みんなちがうことは すばらしいこと』だということです。私たち一人ひとり、顔が違います。好きな食べ物も違います。得意なことも、苦手なことも違います。ねずみくんが、自分のことを『だめだ』と思ったように、みんなの中にも、自分は他の子よりだめなんじゃないか、と悩んでしまう時があるかもしれません。でも、安心してください。みんなは、おうちの人にとって、そして先生たちにとって、世界でたった一人の、かけがえのない大切な存在です。みんなが生まれてきたこと、そして今、この学校にいること。それだけで、素晴らしいことなのです。まず、自分自身を、ねずみくんのように責めないでください。今の自分を大切にしましょう。

そして、もう一つ、フクロウさんが教えてくれた大切なこと。それは、『想像力』です。ねこくんがねずみくんをいじわるしたとき、ねこくんはねずみくんの悲しい気持ちを想像できませんでした。みんなは、友達に何か言いたくなったとき、何かしたくなったとき、一度立ち止まって、心の中で、『もし、自分が言われたら?』、『もし、自分がされたら?』と、想像のスイッチを入れてみてください。友達に嫌なことをするのは簡単です。でも、友達の気持ちになって考えること、これが、少し難しいけれど、本当に大切なことです。

友達一人ひとりには、その子にしかわからない気持ちがあります。その子の心の中の『ねずみくん』を守ってあげること。それが、みんなが生まれたときから持っている『大切にされる権利』を守り合うということです。明日から、誰も仲間外れにせず、一人ひとりを大切にする。友達の気持ちを想像し、優しい言葉を選ぶ。そのみんなの優しい気持ちで、この朝日西小学校を、世界で一番、温かい学校にしていきましょう。