3月19日(木)第73回一宮市立朝日東小学校卒業式
- 公開日
- 2020/03/19
- 更新日
- 2020/03/19
校長室より
柔らかな春の日差しに包まれて、本日、第73回一宮市立朝日東小学校卒業式を無事に終えることができました。保護者、地域の皆様、誠にありがとうございました。
典礼の「卒業証書授与」の前に、修了証と卒業記念品授与を行いました。
一人ひとりに卒業証書を手渡した後、校長式辞を述べさせていただきました。
式辞では、54名の卒業生の門出を祝い、はなむけとして「雨垂れ 石を穿つ」の言葉を贈りました。
「雨垂れ」というのは、屋根や軒先からぽたぽた落ちる雨のしずく。「石を穿つ」の「穿つ」とは、穴をあけるとか、突き抜けるという意味です。だから「石を穿つ」とは、石に穴をあけるという意味になります。
屋根から落ちる雨垂れのように小さなしずくでも、長い間ずっと同じところに落ち続けると、硬い石に穴をあけてしまう。
つまり、小さな力でも根気よく努力すれば、いつかは大きな成果が得られるということを表した言葉なのです。
私は、ラグビーワールドカップでアイルランドを破り、勇敢に戦う日本代表の姿に感動を覚え、魂を揺さぶられました。いつかその日が来ると本気になって厳しい練習に耐え、「雨垂れが石を穿つ未来」を全員が信じ、そして、今や、世界から称賛されるチームとなったラグビー日本代表を例に出し、卒業生には、次のように贈る言葉をまとめました。
「卒業生のみなさん、あなたたちの前には可能性の新しい未来が開けています。しかし、これからの変化の激しい予測不能の時代は、決して平坦で楽な道ばかりではありません。時には、理不尽と思えるほどの苦しいことや大きな試練に出会うこともあるでしょう。
そんな時こそ、「雨垂れ 石を穿つ」の心です。どうか少しのことでくじけず、ラグビー日本代表のように、自分の可能性を信じて本気で進んで行ってください。そして、自分の夢を自分の手で叶えるのです。」
朝東っ子54名の前途に幸多かれと祈念して式辞といたします。