学校日記

3月16日 卒業式 卒業生への励ましの言葉(校長より)

公開日
2017/03/16
更新日
2017/03/16

6年

 小学校6年間の課程を修了し、本日千秋小学校第56回卒業生として、本校を巣立つ65名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんは、6年間の小学校生活を立派にやり遂げ、すばらしい思い出をたくさん残して、今、飛び立とうとしています。
 皆さんとの出会いから2年。屈託のない明るい笑顔、素直な言動、集団としてのまとまりを見るにつけ、すばらしい最高学年になると、確信していました。そして、皆さんは見事それにこたえてくれました。
 通学団での登下校や掃除、クラブ・委員会活動などでは、下級生の世話をしっかりと行い、上級生としての責任を立派に果たしてくれました。運動会の組み立て体操では、素晴らしい演技で見る者を感動させてくれました。皆さん自身も、大きな達成感を味わったことでしょう。また、自分自身の可能性の大きさを確信したことでしょう。学習発表会では、「夢・歴史」と題して、一人一人が自分の役割を立派にこなしました。日本の歴史を学ぶだけに終わらず、将来の自分の生き方までをも考える機会がもてたことは、皆さんのこれからの成長にきっと大きな糧になることと思います。さらに、部活動でも、仲間と力を合わせ、多くのすばらしい成果をあげてくれました。仲間と、力を合わせることは、いつも順調にできるとは限りません。しかし、皆さんは友達とけんかをしたとき、意見が対立したときも、相手の考えを聞きながら自分の考えも伝え、自分たちで解決することも学んできました。こうした皆さんの姿を、私は何よりうれしく、誇りに思います。
 そんな皆さんの、充実した中学校生活と、幸せな未来を願い、二つお話をしたいと思います。
 一つ目は、「あきらめないで挑戦し続けてほしい」ということです。昨年夏、リオオリンピックでの選手の活躍を目にした人も多いと思います。あきらめずに自らと戦う姿に、私たちは心を揺さぶられたのではないでしょうか。あきらめさえしなければ、可能性はなくならないのです。決してあきらめずに挑戦する気持ちを持ち続けること、そして、今、自分がやるべきことに、一つ一つきちんと誠実に取り組むことが大切なのだと思います。自分がどんなことをしたいのか、どうなりたいのかという夢・目標を持ち、決してあきらめることなく、それに向かって一歩一歩、全力を尽くして進んでいってください。
 二つ目は、「感謝する心を大切にしてほしい」ということです。皆さんは6年間の学校生活の中で、友だちの優しいことばに励まされたり、親切な行為に助けられたりしてうれしい気持ちになった経験があると思います。また、周囲の人にそのようにしてあげたことも数多くあったことでしょう。自分が友だちに優しく接すると、友達からもいっぱい優しさを受け取ることができます。受け取った優しさを、また友だちに返してあげる、この繰り返しでどんどん友だちが増えていき、生活が楽しくなっていくのです。私たちは一人で生きてきたのではありません。人との関わりの中で、支え合いながら生かされてきたのです。今、皆さんの前には、お父さんやお母さん、お家の方がみえます。今までどのような思いで、皆さんを育ててみえたのでしょうか。小学生になったころ、あるいは、もっと幼かったころを思い出してみてください。いつもあなたを見守る優しいまなざしがあったに違いありません。今まで自分が助けられ、支えられ、そうして生かされてきたことにしっかりと気づき、感謝する心を持てることが、これからの自立の一歩なのではないでしょうか。
 最後になりましたが、保護者の皆様に一言お祝いのことばを申し上げます。本日は、お子様のご卒業おめでとうございます。いよいよ中学生です。この先いろいろと、ご苦労もあろうかと思いますが、今後とも子供たちを温かく見守っていただきたいと思います。きっと、自らの力でよりよい生き方を切り開いていってくれるものと信じております。この6年間、本校にいただきました、ご支援に厚くお礼を申し上げ、お子様のご多幸をお祈りし、励ましの言葉とさせていただきます。本日はまことにおめでとうございます。
                 平成29年3月16日
                    千秋小学校長 石原 隆久