第72回卒業式 お礼(3/20)
- 公開日
- 2019/03/20
- 更新日
- 2019/03/20
校長室から
本日、一宮市立大和西小学校第72回卒業式を挙行いたしましたところ、公私ご多用の中、沢山のご来賓や保護者の皆様にご出席いただきました。
本当にありがとうございました。
皆様方の祝福を受け、卒業生は本校を巣立っていきました。
今後もお世話になることが、多々あると思いますが、よろしくお願いいたします。
本日の校長式辞を転載いたします。
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式辞
校庭のハクモクレンが、一つ二つと花びらを開き始めています。
今年も希望を感じさせる、うららかな春がやってきました。
本日、大和西小学校を巣立つ82名の皆さんご卒業おめでとうございます。
先ほど昭和22年から続く一宮市立大和西小学校第8,047番から8,128番の卒業証書を授与いたしました。
これで皆さんは晴れて小学校の課程を修了し、中学の課程へと進むことになります。
皆さんの前途を祝し、本校の職員を代表して2つのお話を贈ります。
ひとつは「自分を大切に、自分で深くしっかり考えよう」
もう一つは「自分のことだけでなく、社会のことも真剣に考えよう」です。
中学生になると、新しい友達、新しい勉強、部活動、新しい先生など、新しい世界、楽しいことに、いっぱい出会えます。
反面、勉強への不安や友達とのいさかい。自分の進路などに悩むことも出てきます。
迷い、不安、悩み、小学校ではあまり感じなかった、どうしようもない心のざわめきを、きっと感じるはずです。
しかし心配することはありません。
そのような気持ちは、皆さんが成長していく時だからこそ感じられるものです。
そしてその全ては必ず乗り越えられるものです。
困ったら、家族や先生、友だちに相談するのもよいでしょう。
そして最後は、必ず自分で考えます。
今まで自分はどうしてきたのか。
これから自分はどうすればよいのかを深く考えます。
答えはきっと、皆さんの中から見つかります。
自分を大切に、自分のことを深く考えて、答えを見つけ乗り越えていってください。
それが大人への階段を一段ずつ上がっていくことになるのです。
もうひとつは、これから皆さんが作っていく未来の社会について、真剣に考えてほしいということです。
2月に6年生全クラスで、社会の授業をさせてもらいました。
テーマは「戦後74年」。
第二次世界大戦の参戦国数、中立国、犠牲者の数などから、戦争が終わった頃の人々の気持ちを考えてもらいました。
それから現在までの74年間に、世界で起こった300以上の戦争や紛争のこと、またこの間に一度も戦争をしなかった、7つの国のことを学びました。
そして最後に、日本はなぜ戦争をしなかった国のひとつになれたのかを考えてもらいました。
皆さんが一所懸命考えてくれた、平和を守る方法を聞き、とても頼もしく思いました。
「戦後」の今を「戦前」にしないようにするのは、皆さん達であることをお話しして、授業を終わりました。
平和とか戦争とか遠い世界の話のように思うかもしれません。
今の皆さんには関係ないと思うかもしれません。
しかし、世の中の流れはひとりでは抗い難いほど、強い力で私たちの生活を変えていくものです。
新しい世の中を作っていくのは皆さん方なのです。
この先しっかりと学び、今より平和で、今より住みよい社会を築いていってください。
さて、保護者の皆様方。
ここに至るまで、ひとえに我が子の成長を願って、精一杯、育ててこられました皆様方には、お子様のご卒業を、心よりお祝い申し上げます。おめでとうございます。
最後になりましたが、本日は公私ご多用の所、本校の卒業式のために、一宮市議会議長 渡辺宜之様をはじめ、たくさんのご来賓の皆様にご臨席を賜りました。
高い所からではございますが、厚く御礼申し上げます。
ありがとうございます。
さあ皆さん、巣立ちの時は来ました。
大和西小学校で培った力に自信を持ち、胸を張って、中学校生活を楽しんでください。
名残は尽きませんが、皆さん一人一人の未来が、希望にあふれ、幸多いことを心からお祈り申し上げ、式辞といたします。
平成31年3月20日
一宮市立大和西小学校長 長谷川 濃里