お話朝礼「忘れてはいけない3つの日」(7/9)
- 公開日
- 2018/07/09
- 更新日
- 2018/07/09
校長室から
今朝は、夏休み前最後のお話朝礼でした。
今年の夏休み全校出校日では朝礼ができないので、今日は前倒しで終戦記念日にまつわるお話をしました。
低学年の児童が思いのほかしっかりと聞いてくれていたのが印象的でした。
内容を紹介します。
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おはようございます。
先週から降り続いた雨で、広島をはじめ西日本では大きな被害が出ました。
隣の岐阜県でも、川があふれえ大きな被害が出ています。
キャンプで利用する郡上周辺も大雨であったと聞いています。
皆さんの中にも親戚の人などで、被害にあった方もいるかもしれません。
1日も早く普段の生活に戻れることを願っています。
皆さんも、できるだけ危険から離れることを心がけていかなければなりません。
さて、今日で1学期はもう残り2週間になりました。
学校に来るのは今日を含めて9回です。
今年の全校出校日は、エアコン工事のためにこのように全員が集まることが出来ません。
そこで今日は、いつも夏休みにお話している「日本人が忘れてはいけない8月の3つの日」のお話をします。
<ここからスクリーンの映像を見せながらお話をします>
・さて8月6日、8月9日、8月15日。この3つの日は何の日でしょう。
全部わかるひとはいますか?
(高学年で3人ほど手が挙がりました。)
・この3つの日は、日本人として決して忘れてはいけない3つの日だと私は思います。
・1941年 昭和16年に、日本は戦争を始めました。
・その戦争は。1945年 昭和20年まで3年9カ月もの間続きました。
・この戦争で亡くなった方は、よく分かっていないのですが、ある統計によると
兵士は230万人、民間人は80万人、あわせて310万人もの人が亡くなったと言われています。
ちなみに現在の一宮市の人口は、38万5千人です。
名古屋市の人口は、232万人
愛知県の人口は、753万人 です。
いかにたくさんの人がこの戦争で亡くなったのかがわかるでしょう。
世界中では8000万人もの人が亡くなったそうです。
今の日本の3人に2人が亡くなった勘定です。
・そして 1945年(昭和20年)、今から73年前の8月6日に、
広島に、世界で初めて罪もない人の住む町の上に原子爆弾が落とされました。
広島では、当時35万人の住人のおよそ半分の方が、4カ月以内に亡くなったといわれています。
3日空けて8月9日
長崎に2つ目の原子爆弾が落とされました。
長崎でも、24万人の人口の7万人以上が亡くなったとされています。
戦争で原子爆弾が使われたのは、後にも先にもこの2回だけです。
・そしてみっつ目は、戦争が終わった終戦の日の8月15日です。
昭和20年の8月15日に戦争は終わりました。
・戦争が終わったからといって、その日から日本中の人が幸せに暮らせるようになったわけではありません。
そこから何日も何か月も、日本中で食べ物や着る服もない生活が続きました。
住む家をなくした人もたくさんいます。
そして何年もかかって焼野原だった日本をここまでに再建してきました。
日本にはそんな大変な歴史があったのです。
・もう、戦争を体験している人の多くはなくなってしまっていて、その時の様子をお話できる人は少なくなりました。
図書館にはこのような本が何冊もあります。ぜひ読んで戦争の悲惨さ、争うことの悲しさを心に感じてください。
※画像は、スクリーンに映した映像の一部です。