4月9日(水)令和7年度入学式を行いました
- 公開日
- 2025/04/09
- 更新日
- 2025/04/09
校長室から
新1年生150名全員出席のもと,入学式を行いました。
代表生徒の誓いの言葉は,実に力強く立派で,広い視野と中学校の見通しを感じられるものでした。
校長からは式辞として以下のような話をしました。
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式辞
本日、保護者の皆様のご臨席を賜り、令和七年度一宮市立千秋中学校の入学式を挙行できますことに、心から感謝申し上げます。
150名の新入生の皆さん。ようこそ千秋中へ。校長の内田正弥です。
今日から始まる中学校生活で、「本気の千秋」を心の真ん中にもち続け、迷ってもくじけそうになっても、自らを信じ、共に励まし合い、互いに認め合う中で、社会の役に立つとともに必要とされる人になるための自分磨きが始まります。
私が大切にしている言葉「自ら、共に、互いに」は行動の柱です。自分が行動を起こすとき、目的に向かうとき、他者と過ごすときには、いつも心がけてください。立ち止まって振り返る際の基準にもなります。
本校ウェブサイトでは、三月に入ってから、サクラ日記をお伝えしてきました。
寒さが残る時期には、芽の膨らみの変化を捉えるのはとても難しいことでしたが、薄桃色が顔をのぞかせて一輪咲くと、花の数だけでなく、景色に目がいくようになってきました。校内を回ると、次第に他の植物の花に目がいき、すべての命が時期を知り、自分らしく蓄えた力を出していると感じることができました。
中学校で皆さんは、日々の授業や学校行事、諸活動の中でたくさんのことを学んでいき、学んだ力を生かしながら成長していきます。自ら課題を乗り越えて花開き、輝きを放つ。仲間の成長を励みにし、共に挑戦する。互いに状況を知り、それぞれの一番を考えて寄り添う。こんな千秋中の実現に、先輩・先生方と力を合わせて取り組んでほしいと思います。
隣に咲こうとしている花は何か。隣の花はどんな色や形、大きさで、どの向きに咲いているのか。花を開かせるために力をためている時期なのか、休んでいる時期なのか。様々な見方や捉え方をすることで、見え方や自分の中に芽生える考え・感情が変わります。
隣の人は何をどうしたいと思っているか。隣の人は何に困っているか。隣の人は何をどれくらい必要としているか。これらを推し量る力を伸ばすことで、千秋中は、よりよいチームになり、互いに力を伸ばし合うようになっていくはずです。今日から卒業まで、最高の母校と呼べる千秋中にしていくために、みんなで力を合わせて、力強く突き進んでいきましょう。
最後になりましたが、保護者の皆様、お子様のご入学おめでとうございます。十三歳から十五歳の三年間は、思ったよりも短い期間です。私たち教職員は何度も経験してきています。しかも、卒業時には進路決定という大きな選択と決断が待っています。
本気で物事に向かう生徒の表情や言葉に全意識を注ぎ込み、一人一人が自分らしく社会で生き抜くための素地を育んでいく姿を見て、千秋中学校に通わせてよかったと思っていただける指導ができるよう努めてまいります。
お子様の自立を目指して関わり、幸せを願う気持ちは同じです。私たち大人が、自らの役割を自覚し、共に手を携え、互いによく話し合って、お子様に寄り添い、やがて自分で決めた道を歩き始めるその日のために、ご支援ご協力いだきますようお願い申し上げ、式辞といたします。
令和七年四月九日
一宮市立千秋中学校長 内田 正弥