4月7日(金)令和5年度入学式
- 公開日
- 2023/04/07
- 更新日
- 2023/04/07
校長室から
新入生代表の生徒からは,力強い言葉と決意が感じられました。生徒と職員が一体となって,地域・保護者の信頼を得て支え得られながら,生徒たちのための学校運営を進めます。
入学式式辞は以下の通りです。
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今年の桜の花は、各地で観測史上もっとも早い開花宣言が出され、すでに葉桜となっていく木々は、次の開花に向けて準備をしています。
本日、保護者の皆様のご臨席を賜り、令和五年度一宮市立千秋中学校の入学式を挙行できますことに、心から感謝申し上げます。一四七名の新入生の皆さん。ようこそ「本気の千秋中」へ。千秋中学校校長の内田正弥です。
私は昨年度から、年度当初の四月に、学習・生活・人との関わりにおいて、「自ら、共に、互いに」の三つの言葉を心がけ、しっかりと目標をもって中学校生活を始めてほしいと、生徒の皆さんと職員に伝えています。そして、集会や行事など、一年間の学校生活の中で、折に触れて振り返る場を設けるようにしています。
「自ら」を意識することは、自分らしさをもって、周囲に自身を調和させて行動することです。失敗したり、迷ったり、うまくいかなかったりすることもあるでしょう。しかし、自ら行動した実績は必ず自分自身を高め、明日を生きる力となります。
「共に」を意識することは、集団や社会、お隣さんなどと一緒に、近くや遠くにある目標を共有し、その目標に向かってそれぞれの歩みを進めることです。
「互いに」を意識することは、必要に応じて正面から向き合い、それぞれの特性を知り、受け入れ、補い合って創造していくことです。
ワールドベースボールクラシックで活躍し、メジャーリーグでも力を存分に発揮している大谷選手の言動は、これらの三つをいつも意識したものであると思います。大谷選手が作成し、活用していた「目標達成シート」には、超一流の野球選手を目指すための目標がたくさん書かれています。その中には、野球の技術向上には直接関係のないような内容もあります。八球団からのドラフト1位指名を大目標、すなわち夢に掲げ、特に「コントール」「メンタル」「人間性」「運」という中目標に関する具体的な目標は、だれもが毎日の生活の中で目標とすべきことです。「不安をなくす」、「はっきりとした目標・目的を持つ」、「礼儀・感謝・思いやり」、「応援される人間になる」など、日ごろ学校で身につけたいことばかりです。
中学校生活では、目標に照らし、自分の中の自分と、多くの人の中の自分をしっかり見つめ、力を蓄え、花開く瞬間への準備をしてほしいと皆さんに願っています。
最後になりましたが、保護者の皆様、お子様のご入学おめでとうございます。3年間は過ぎてみれば短い期間となると思いますが、千秋中学校に通わせてよかったと思っていただけるよう、私たち教職員は、本気の生徒の話をよく聴き、本気で指導ができるよう努めてまいります。お子様の自立を目指し、願う気持ちは同じです。共に手を携え、互いによく話し合って、お子様を伸ばしていくために、ご支援ご協力いだきますようお願い申し上げ、式辞といたします。
令和5年4月7日
一宮市立千秋中学校長 内田 正弥