学校日記

4月7日(木)入学式にて

公開日
2022/04/07
更新日
2022/04/07

校長室から

=式 辞=

 さまざまな感覚を通して、春を感じられる時季となりました。花々の色づき、朝夕の暖かさ、そして、新たな環境へと飛び込むことに対する不安の中にも、期待や希望を垣間見ることができる人々の表情も、この春ならではです。
 本日、保護者の皆様のご臨席を賜り、令和4年度一宮市立千秋中学校の入学式を挙行できますことに心から感謝申し上げます。

 さて、162名の新入生の皆さん。ようこそ「本気の千秋中」へ。
 命を大切にし、命を輝かせ、自分に本気、他人に本気、そして未来の社会に本気で向き合っていけるようこの千秋中学校で基礎を培ってほしいと思います。
 そのためには、学習・生活・人との関わりにおいて、「自ら、ともに、互いに」の三つを心がけてください。

 一つ目の「自ら」は、言うまでもなく「進んで」「率先して」「主体的に」ということです。
 行動することだけでなく、まずは、決断すること、決めることです。決めるときには、決めた先に豊かさがあるかどうかが大切です。自分自身を豊かにする。学級生活を豊かにする。「自ら」の対象をどんどん広げていってほしいと思います。

 二つ目の「ともに」は、「一人ではなく、だれかと、あるいは何かと一緒に」ということです。
 さあ、だれが思い浮かびますか。何を思い浮かべますか。今浮かんだ人や物があなたを支えているものです。あなたと一緒に進んでいく人や物です。そして、その人や物は増えていきます。変わっていきます。自分らしさを確かなものにしていくとともに、目指すべきところを共有し、前へ前への意識を持ち続けてほしいと思います。

 三つ目の「互いに」は、「思いや存在を確かめ合って」「手を取り合って」ということです。まずは、となり、そしてその向こうの人、さらにそこにいる多数の人、心の中にいる人を互いに意識することで、「自ら」の在り方や「ともに」の方向を確かめることができます。そして、小さな不安から解放され、勇気が出ます。そのためには、いつも発信と受信を交互に行ってほしいと思います。

 千秋中学校の校章を見てください。お話しした「自ら」「共に」「互いに」の「自」「共」「互」の三文字が、何となく入っているように見えませんか。困ったとき、悩んだとき、うまくいかないとき、そっと校章に手を当て、この三文字から三つの言葉を思い起こしてください。きっと突破口が見えてくるはずです。その突破口には、必ずいつもあなたを見守っている様々な人がいることを忘れないでください。

 最後になりましたが、保護者の皆様、お子様のご入学おめでとうございます。祝福の意をお伝えするだけでなく、千秋中学校に通わせてよかったと思っていただけるよう、私たち教職員は、本気の生徒に対し、本気の指導ができるよう努めてまいります。教職員と保護者では、お子様の見え方やお子様自身の見せ方の違うことがあると思います。互いに相談しあい、ともに手を携えてお子様を伸ばしていけるようご支援ご協力をお願いいたします。

 コロナ禍における感染症対策は、まだまだ続きます。どんな状況下にあっても、本日入学した新入生のこれまでをしっかりとらえ、これからをともに歩むことをお約束し、式辞といたします。

令和4年4月7日
一宮市立千秋中学校長 内田 正弥