学校日記

12月23日(火)2学期終業式 式辞

公開日
2025/12/23
更新日
2025/12/23

校長室




















2学期の始まりに心がけてほしいことの一つ目は、「校動」でした。「体育祭」と「歌声コンクール」では、学「校」のために行「動」することができました。行事当日だけでなく、練習の時の「校動」もたいへんすばらしかったと思います。



二つ目の「高動」について、「高」いレベルを目指して行「動」しようとする力を持つことでした。2学期の自分を振り返ってみて、どちからというと楽な方を選んで行動したということはなかったでしょうか?自分の力を高めようとする機会を自ら避けてしまうことはなかったでしょうか?



まだ、みなさんには未来があります。これからまだ時間があります。ぜひ、自分を高める行動はこれからも続けてください。



特に3年生にとって、夢の実現に向けた「扉」を開く時です。自らその扉を開けるための必要なのは、「準備」です。



テレビ局アナウンス部でスポーツ実況を担当することになったアナウンサーが、局の先輩から言われたことばで、今も実践しているというエピソードを紹介します。



「スポーツ実況では10しか話せないかもしれない。しかし、そこに対して10の準備をして臨むのではなく、100の準備をして臨みなさい。同じ10という尺でも、10の準備をした者が実況する言葉と100の準備をした者が実況する言葉とでは、その10の濃さに雲泥の差が開く。」と。



アナウンサーの準備というのは、選手の経歴であったり、これまでの戦いぶりであったり、さらには対戦相手のデータなどだと思います。実況する上でどのような展開になるかわからないので、自分なりに考えて様々な多くの情報を調べつくして実況に臨まないといけないのでしょう。



たとえば、みなさんにとって進学したい学校の試験時間が、一教科45分だとします。準備しておくための時間が、たった45分で良いわけではありません。1つの教科に450分の準備なのか45時間の準備が必要なのか、自分でできる限りの準備が必要となるでしょう。そしてまた、準備のことを努力と言えると思います。準備で費やした時間や努力したことこそ、経験であり、これからの人生で花咲く芽となっていくと思うのです。



1・2年生にとっても3学期は0学期です。2学期の終業式である今日を区切りとして、新学期に向けた準備を進めてください。そして、次の学年に進んだ自分の姿を想像し「自分をどうしたいのか。1年後、2年後、どんな自分でいたいのか」この冬に準備し始めてほしいと思います。



年末年始、慌ただしい日が続くと思います。その中で、悩みごとや困りごとが出てくることがあるかもしれません。そんな時は、必ず近くの大人や友達に相談してください。大切な自分の体を傷つけたり、命を粗末にしたりするようなことがないようにしてください。また、とくにSNSについては、正しい使い方とは何か、自分には「一回立ち止まって考える」力が身についているのか、自らの行動や考え方を振り返ってほしいと思います。



では、新しい年が迎えられるように、心も体も健康でいてください。三学期の始業式にみなさんと元気なあいさつをかわせることを願っています。(一部抜粋)