2学期終業式の式辞で、以下のように生徒に話しました。

　12月に「電気スプーン専用ラーメン」が販売されるというニュースが流れた。食べる際に微弱な電流が流れると塩味を強く感じることができ、減塩ラーメンを作ることができるのだという。これは、昨年のイグノーベル賞の日本人受賞者の研究が実社会で活用されるというものである。イグノーベル賞とは、ノーベル賞のパロディとして始まり、「人々を笑わせ、考えさせる研究」に送られるもので、実は今年も含めて18年連続で日本人の受賞者が誕生している。
　なぜ日本人の受賞がこれほど多いのだろうか。それは、世界的に見ても群を抜く日本人の真面目さが影響しているようだ。自分が興味をもったテーマを、時間をかけて追究する。注目されないテーマだからとか、結果が出ないからと諦めずに、真面目に研究を積み上げる。そんな、地道な努力がやがて実を結ぶのだということをこのニュースは教えてくれた。