12月4日から始まる「人権週間」に向けて、学校集会で以下のように生徒に話しました。

　人権とは「人間が幸せに生きるために持っている権利」である。人は誰でも幸せに生きたいと思っている。私たちは、いろいろなことにチャレンジし、様々な体験を積み重ねながら、自分を成長させて自己実現をしていく中で喜びを感じるのである。そして、互いがそんな相手を理解し、認め、応援してくれたなら、とても幸せな気持ちになるのではないだろうか。それが人権尊重だと思う。
　では、自分自身ではどうだろうか。「いろいろなことにチャレンジしよう、成長しよう」と思っている自分を応援しているだろうか。
「挑戦したい気持ちはあるけど、面倒くさいし…」「どうせダメだから、やらないほうがまし」と思ったことはないだろうか。これは、「頑張って挑戦して成長し、幸せになりたい」という自分自身の人権を侵害していることになるのではないか。自分を一番理解しているのは自分自身である。そんな一番の理解者が認めてくれないなんて…。
　それでも、「自分はできないことばかりで、嫌になる」と思う人は、他の人と比較するのをやめてみると、今までよりも自分を好きになれるのではないか。そしてよいところも、よくないところも含めて自分を好きになり、大切な存在だと感じられるようになると、他の人を理解し思いやることができるようになり、本当の人権尊重が実現するのだと思う。
　人権尊重は、まず自分を大切にすることから始めてほしいと思う。