中部中日記

12月6日(月) 学校集会 校長先生のお話

公開日
2021/12/06
更新日
2021/12/06

校長室

本日午後、学校集会を行いました。校長先生のお話がありましたので、その概要を紹介します。

<校長先生のお話の概要>
今日はたくさんの表彰伝達をした。作文やポスター、習字や標語などいろいろな分野に積極的にチャレンジしてくれている結果である。「作品をつくるのがめんどうくさいなあ」といって作品を出さなければ当然賞に入ることはないし、取り組まなければ自分の技術や感性も磨かれることはない。だから、これからもどんどんチャレンジしていってほしい。

 さて、今週9日(木)の午後、講談師の旭堂鱗林さんに来てもらって、「講演」と「懇談」をしてもらう。

<講演の部>
講演の部は、「おかげおかげの芸の道、出合いは私の宝物!」という演題でのお話である。
鱗林さんは、もとは幼稚園の先生で、そこからラジオのパーソナリティになり、さらに師匠について修行をして講談師となった。変化に富んだ人生である。今は名古屋の大須演芸場を中心に活動をしてみえる。どうして講談師になったのだろうか。きっとさまざまな出会いがあって今の鱗林さんがあるのだと思う。

昇降口の1年生側にかけてある「本気を出せばなんでもやれる」、2,3年生側の柱に掲げてある「生きる」という詩があるのに気がついているだろうか。気がついていない人は、今日の帰りに見てほしい。須永博士という詩人の詩である。なぜあそこにそのような詩が掲げてあるのかというと、中部中学校にきて全校生徒にお話しをしてもらい、そのときに学校にいただいたものである。その詩人の須永博士さんの出逢いに関する詩を2つ紹介する。

・出逢いはすばらしい そこから信頼 夢 友情 そして愛が始まる
出逢いをいつもわたしは大切にしていたいです。
・「一期一会」
その日、その時しか会えない人がこの世にいます。自分に力を与えてくれ 自分を大きく、強く変えてくれる人がいます。この世に一期一会 すてきな出逢いがあります。

12月9日(木)の鱗林さんがどのような出会いのお話をしてくださるのかがとても楽しみである。

<講談の部>
講談の部は、今話題の将棋の棋士・藤井聡太くんのこれまでの人生を語った「藤井聡太物語」を語ってもらう。
みんなは、そもそも「講談って何?」という人がほとんどだと思う。講談というものに触れたことがない人がほとんどだと思う。
今、神田伯山という講談師が大人気である。着物姿でテレビにもよく出ているので、知っている人、見たことがある人もいると思う。
 講談は、歴史の物語や伝記、怪談話などをわかりやすく、面白く解説をしながら読み聞かせるものである。江戸時代はちゃんと本を置いて読んでいたそうだが、幕末以降は本を置かなくなったらしい。江戸時代も本が盛んに出版されていたのだが、町民の識字率はまだまだ低く、文章も文語体でつづられていたので難解で一般の人には難しかったようである。だから、講談師が面白く解説しながら読み聞かせていたのだそうだ。それが人気の娯楽だったのだと思う。
 講談では、調子よくリズムをつけて読むために「ポンポン」と調子を取りながら読んでいく。調子をとるために使うのが、「張扇(はりおうぎ)」である。
 前に置いてある台を、「釈台(しゃくだい)」と言う。昔はここに本を置いて読んでいたなごりである。
 
 旭堂鱗林さんについての新聞記事を読んでもらう時間を作るので、しっかり読んで当日の生き方講演会に参加してほしい。