11月8日(月)集会での校長先生のお話
- 公開日
- 2021/11/08
- 更新日
- 2021/11/08
校長室
本日午後に集会があり、校長先生からのお話があったので、その概要を紹介します。
(校長先生のお話の概要)
どの学年の生徒も、合唱コンクールに向けてよく頑張った。緊急事態宣言で、練習時間が取れずに短い期間での練習となった。そんな状況でも、集中して練習に取り組み、素晴らしい合唱に仕上げてくれた。強い気持ちをもって目標に向かってがんばれば、きちんと成し遂げられるという証明にもなった。
こういった姿勢を勉強や部活動など他のことにも生かしてくれればよい結果につながっていくと思う。
今週末3年生は修学旅行をひかえているので、まずは体調を整えて修学旅行に無事行くことが大事である。
修学旅行が終わると、いよいよ期末テストである。全学年とも、期末テストに向けて勉強をがんばっていくことになるが、苦手な教科についてはどうしても後回しにしたり、勉強が進まなかったりしがちである。
こういう時に「どうせ自分はやってもだめだから」と初めからあきらめて頑張ろうとしなかったり、「できない理由」や「始めない理由」だけを探したりしてしまいがちである。
つまり、苦手教科は「なかなか取かかろうとしない」「取かかってもそれが持続しない」ということになりがちなのである。
マンガのドラえもんに珍しくのび太くんが自信を失ったドラえもんに次のような励ましの言葉をかけるシーンがある。
「いちばんいけないのはじぶんなんかだめだと思い込むことだよ。」
のび太くんが言うように、「どうせだめだから」なんてことは絶対にない。みんなには自分自身でも気づかないすばらしい力があり、やれば必ず少しずつでも進歩するはずである。
このようなことを克服するには次のような方法がある。
1.とにかく取りかかる。
2.一定の時間を設定し、その時間内には他の作業をしない。
3.少しずつ、作業時間を延ばしていく。
大切なのは、とにかく取りかることである。何事も始めないことには集中力を発揮しようとしてもその機会を得られない。とにかく勝負は、「初めの一歩」である。「やろうと思ったらすぐに取りかる。」こうした姿勢と習慣が苦手教科克服の第一歩だと思う。
どんなに苦手な教科であっても、その勉強を継続していくうちに徐々にやる気と集中力が湧いてくる。こうした現象を心理学者のクレペリンという人は「作業興奮」と名付けた。何らかの行動を起こすことで側座核という脳の一部が刺激を受けて、やる気ホルモンが分泌されるということである。いきなり応用問題のような思考を要する勉強はたびたび手が止まるので、まずは単純な作業となるような勉強から始めるとよいと思う。
まず「初めの一歩」を大切にして、苦手教科にも取り組んでいってほしい。