3月24日(火) 修了式 校長式辞
- 公開日
- 2026/03/24
- 更新日
- 2026/03/24
校長室
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令和7年度 修了式 式辞
月日の経つのは早いもので、皆さんとの出会いから一年が経とうとしています。校庭の桜のつぼみも開花に向けてふくらみ、春の訪れを感じる季節となりました。今日は今年度を締めくくる修了式です。
ただいま、代表の人に修了証をお渡ししました。これは、皆さんが今の学年の課程を無事に修了し、次の学年へ進級してもよいという証です。一年間の学習や生活の努力が証明されたものです。大切にしてください。
さて、桜が開花するためには、冬の厳しい寒さにさらされることで眠りから覚める「休眠打破(きゅうみんだは)」という過程が必要です。桜は、ただ温かくなるのを待っているわけではありません。冬の厳しさを経験することで、はじめて「さあ、咲こう」というスイッチが入るのです。
これは人間にも当てはまります。思うように結果が出ず、苦しい時期、あるいは地道な努力を続けている時期は、いわば「冬の休眠状態」です。しかし、その寒さに耐え、腐らずに努力を続けることで、ある時グンと伸びる「目覚め」の時期が必ずやってきます。
皆さんの中には「この一年、学習や運動で思うような成果が出せなかった」と感じている人がいるかもしれませんね。しかし、目に見える結果だけがすべてではありません。今、あなたが地道に積み重ねている努力は、土の中で根を伸ばし、開花の準備をしている状態です。あきらめずに歩みを止めなければ、停滞を打破し、自分なりの花を咲かせる日は必ずやってきます。
今年度、私は皆さんに「凡事徹底」「やりきる」「思いやりの心」という三つの指針を示してきました。当たり前のことを積み重ね、困難にも最後まで立ち向かい、仲間を大切にする。この姿勢を貫いてきた皆さんの歩みは、まさに今、大きな花を咲かせるための準備を終え、力強く芽吹こうとしている状態です。
その「目覚めの瞬間」を、皆さんは行事の場で見事に証明してくれました。特に青桃会や卒業式で見せてくれた合唱は、本当に素晴らしいものでした。合唱コンクールの折に「学年合唱を楽しみにしている」と伝えましたが、皆さんは期待を遥かに超え、聴く者に深い感動を与える歌声を響かせてくれました。目標に向かって練習を重ね、学年全員の心が一つになった時、皆さんの才能とエネルギーが「打破」され、一気に解き放たれたのだと感じます。あの一体感こそ、中部中学校の大きな魅力であり、誇りです。この良き伝統を、これからも大切に育てていってください。
明日からは春休みに入ります。この時期は、自分を変える絶好の「節目」です。春休みは、単なる休みではありません。これまでの自分を振り返り、次なる飛躍のために力を蓄える「大切な期間」です。この期間にどう過ごすかが、四月からの「打破」のきっかけを作ります。
二年生は、四月から最高学年として学校の「顔・看板」となります。皆さんのいっそうの努力を期待しています。よろしくお願いします。
一年生は、新入生の良き手本となる先輩になってください。先輩の姿を学びながら、自分が三年生になった時を見通して一歩ずつ進んでほしいと思います。
四月からは新しい学年、学級になります。知らない人の中へ飛び込む不安もあるかもしれませんが、それは「新しい自分」を見つけるチャンスでもあります。
最後になりますが、あなたは大切な人です。何か心配なことがあったら一人で悩まず、必ずまわりの友だちや大人に伝えてください。春休み中は病気やけが、事故にくれぐれも気をつけ、充実した時間を過ごしてください。四月の入学式・始業式に、全員が元気に登校してくることを願い、修了式の式辞とします。
令和八年三月二十四日 一宮市立中部中学校長 長谷川伸弘