12月23日(火)感動をありがとう!【 2学期終業式式辞】
- 公開日
- 2025/12/23
- 更新日
- 2025/12/23
校長室
今日で、一年の中で最も長かった二学期が終了します。厳しい暑さの中で始まった二学期でしたが、秋を通り越し、夜には済んだ空に美しい空が輝く季節となりました。この約四ヶ月間、皆さんが大きな事故なく、こうして今日という日を迎えられたことを大変嬉しく思います。
始業式の日、私は皆さんに「授業を大切にし、行事を成功させるために、三つの目標を意識しよう」と話をしました。
◇目標を立てて最後まで「やりきる」
◇時を守り、場を清め、礼を尽くす「凡事徹底」
◇周りの気持ちを考える「思いやりの心」
この「やりきる」「凡事徹底」「思いやりの心」を、皆さんは日々の生活の中で見事に体現してくれました。生徒の皆さんと先生たちが一丸となって、まさに「誇れる中中」を築き上げてくれた二学期だったと感じています。
行事での皆さんの姿は、今も鮮明に焼き付いています。体育祭では、3年生の力強いリーダーシップのもと、学年の枠を超えて躍動した群団パフォーマンスに圧倒されました。合唱コンクールでは、一つの目標に向かって学級の「声」と「心」を合わせ、アリーナいっぱいに素晴らしいハーモニーを響かせてくれました。
日々の授業や部活動で地道に努力を積み重ねる姿、そして何より、校内に溢れる優しい笑顔。その笑顔から元気や勇気をもらい、楽しさが膨らみ、また次の笑顔へつながっていく。そんな好循環がこの二学期にはありました。
中には、思い描いた結果が得られず悔しい思いをしたこともあるでしょう。しかし、大切なのはそのプロセスです。挑戦した分だけ、皆さんの心と体は確実に、一学期よりも逞しく成長しています。
生徒の皆さん、そして先生方。皆さんが成し遂げてきた数々の素晴らしい場面に、私は心から言いたいです。「感動をありがとう」。
明日から始まる冬休みは、短いながらも「年の瀬」と「新年」という大きな節目があります。 植物の竹に「節」があるからこそ、高く真っ直ぐ伸びても折れないように、人間にも心の「節目」が必要です。この休み中に、ぜひ二つのことを実行しましょう。
一つ目は、「感謝」を伝えることです。 大掃除や新年の準備など、家族の一員として役割を果たしましょう。「ありがとう」と言葉に出して、支えてくれている人への感謝を形にしましょう。
二つ目は、「志」を立てることです。 一月一日、元日は新しい自分をつくるチャンスです。「二〇二六年はこれを頑張る」という具体的な目標を一つ、心に決めましょう。
最後に、最も大切な約束です。 冬休み中も、自分の命、そして周りの人の命を大切にしてください。交通事故やSNSのトラブル、健康管理には十分に気をつけましょう。人権集会でみなさんにプレゼントした「しあわせになあれ」の歌を覚えてくれているでしょうか。あなたは大切な人です。応援してくれる人・相談にのってくれる人が必ずいます。冬休み中もそのことを忘れずに、困ったことがあったときにはまわりの人を頼ってほしいと思います。
一月の始業式、また皆さんの元気な笑顔に会えることを楽しみにしています。二〇二六年が、皆さんにとって、そして中部中学校にとって素晴らしい年になることを願い、二学期終業式の式辞といたします。
二〇二五年十二月二十三日 一宮市立中部中学校長 長谷川伸弘