12月8日(月) しあわせになあれ【人権集会より】
- 公開日
- 2025/12/08
- 更新日
- 2025/12/08
校長室
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今日の全校集会は「しあわせになあれ」という題名の歌と絵本を紹介します。曲をつくったのは、全国を旅しながら出会いとふれあいの中で合唱曲を作ってみえる弓削田健介さん。絵本を担当されたのは、とてもやさしいタッチで心温まる絵を描かれる絵本作家の松成真理子さんです。
弓削田さんは全国をコンサートでまわられています。この曲を紹介する前にはいつも、
「みんさん!静かに 目を閉じて」
「自分の名前を心の中で10回言ってみましょう」
「懐かしい声が聞こえてくるよ」
と言われます。
校長先生もやってみました。「伸弘、伸弘、のぶひろ、のぶひろ・・・」
そうすると、あら不思議、大好きだったおばあちゃんのやさしい声で「のぶひろ・のぶひろ」と聞こえてきました。みなさんはどんな声が聞こえてくるでしょうか。ぜひ今夜静かな場所でやってみてくださいね。
この曲が生まれる直接のきっかけとなったのは、弓削田さんが旅の途中に路上で出会った一人の酔っ払いのおじさんとの不思議な交流だそうです。
<酔っ払いのおじさんとの出会い>
ある日、路上で出会った酔っ払いのおじさんに名前を聞かれ、「弓削田健介」だと名乗ったところ、「ゆげた?なんだそりゃ、残念ながら売れなさそうな名前だな!」と言われてしまいます。
しかし、おじさんは一転して真面目な顔になり、「でもね、健介っていう名前は大事にしろよ。父ちゃんと母ちゃんの祈りが込められているからな」と語りかけました。そして、おじさんは突然「名前は祈り」という詩の朗読を始めたそうです。◆
ここで、<詩> 名前は祈り (毛利 武さん)を生徒に紹介しました。
➡名前は祈り(毛利武さん作)は弓削田健介さんの紹介記事でご覧ください
弓削田さんは、その時おじさんがまるで天使のように見えたと感じるほど、その詩とメッセージに深く感動しました。この「名前は祈り」という言葉が、弓削田さんの心に強く刻み込まれました。
その後、静かなメロディーとともに「目を閉じて 繰り返す あなたがくれた名前」という言葉が自然に浮かび上がってきたそうです。こうして「名前に込められた親や家族の『しあわせになあれ』という願い」をテーマにした合唱曲「しあわせになあれ」が誕生しました。
「しあわせになあれ」は、誰もが生まれた時に授かった名前について歌ったもので、名前を呼んだり呼ばれたりするたびに、その人自身が親の願いや愛情を感じ、自分自身に出会っていくというメッセージが込められています。
それでは、パワーポイントにした絵本とともに「しあわせになあれ」の曲を聴いてください。
絵本の動画はこちらから➡弓削田健介さん「しあわせになあれ」