学校日記

4月23日(木)  つないだ命 ほころぶ春 (わかくさ)

公開日
2020/04/23
更新日
2020/04/23

わかくさの窓

ある男の子の行動が、詩で紹介されていました。少し長いですが、読んでみてください。

ついに咲いたよ一輪の花 あの男の子が 見に来たよ 

2年半前 神戸の歩道  わたしのおなかに赤いテープ
役所の人が とりつけた 「倒木のおそれ 撤去します」
小学生が 手紙を書いた 「だいすきな木を切らないで」
役所の人は返事した
「幹がいたんであぶないの 思ってくれてありがとう」

切られるわたし 悲しむあの子 
役所の電話がプルルとなって 高校の先生こう言った
「つぎ木をすれば残せます 小さな桜で生かしませんか」
枝は送られ東京へ 生徒たちの手 命をつなぐ
ガラスの温室あたたかく わたしは育ち苗木になった

なじみの神戸にもどってくると
近所の人たちやってきた  あの男の子もやってきた
暑い夏には水くれた 大きくなってと願ってた
生まれ変わった このわたし
そして来た春 小さなつぼみ
彼は背が伸び中学生  
思ってくれてありがとう

ついに咲いたよ 一輪の花
そおっとさわった 男の子



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