学校日記

1月7日(火)3学期始業式

公開日
2025/01/07
更新日
2025/01/07

校長室から

インフルエンザの広がりを少しでも防ぐために、3学期始業式は2学期終業式同様、屋内運動場と各教室をつなぐハイブリッドで行いました。2学期終業式から国歌と校歌を復活しています。3年生が校歌を歌う回数を確保したかったからです。

生徒指導担当からは、本日3学期を始められることへの感謝と生徒への激励とともに、
・目標をもって一年を始めること
・巳年にちなんで脱皮して成長を期待
といった話をしました。

校長からは以下のような話をしました。
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昨年のことを思うと、元日を迎えるにあたって、一抹の不安を覚えた年明けでした。
能登の地震と大雨の二度にわたる災害に対して復興のもどかしさを感じる中で、過去を噛みしめ、前に進もうと生きる人たちに、「生きるとは」「生き抜くとは」「支え合うとは」など、様々な人と社会のあり方について、今もなお考えさせられます。

私たちに課せられた使命は、まさに、「何のためにどう生きるか」「どんな希望を持ち、行動するか」ということだと思います。

日常の生活で考えれば、「何のためにどう学ぶか」であり、「学んだことを何にどんな形で生かすか」です。

2025年は昭和100年にあたります。数々の戦争の過ちを悔い、豊かな心と生活を目指して前を向いて進み続けてきた時代に、人が身に付けたことは何か、また、身に付けたはずのことは何か。これらは、今生きる者たちが自覚し、すべて受け継がれるべきものであり、一人一人の幸せの構築と保障にかかわることです。

3学期は、誰かのそばにいることと誰かにそばにいてもらうことを目標にしてほしいと思います。そうすれば、学習や生活、人間関係において、自分自身と集団・社会を発展させられるはずです。

自ら課題をしっかりつかんで立ち向かい、共に目標を尊重し合い、互いにそれぞれの個性や特徴を理解し合う中で、すべての人の良さが千秋中を通いたい学校、学びたい学校として来年度に引き継げるよう、それぞれの学年・学級での役割を果たしてほしいと思います。

論語の中から有名な言葉を紹介します。
子(し)曰(いわ)く、学(まなび)て時(とき)に之(これ)を習(なら)う、亦(また)説(よろこ)ばしからずや。朋(とも)有(あ)り、遠方(えんぽう)より来(き)たる、亦(また)楽(たの)しからずや。人知(ひとし)らずして慍(いきど)おらず、亦(また)君子(くんし)ならずや。

これは次のように訳されます。
先生がおっしゃった。「聖賢の道を学んでこれを実践の中で何度も復習すれば、その本当の意味が分かる、なんとうれしいことではないか。遠方から訪ねてくる友人がいる、なんと楽しいことではないか。人が自分を理解してくれなくとも不平不満を抱かない、なんとすぐれた人物ではないか。」

欲は、自分自身を奮起させ、成長させるものとなりますが、時に、人との関係が思わぬ方向に向かってしまい、その成長に障害となることがあります。
大事なのは、自分に向けて行動を決定するときに、誰かのためになるか、誰のためにするかをいつも顧みることです。

1・2年生はおよそ50日、3年生はおよそ40日の3学期を経て、自分と誰のために何をするかを選択して毎日を過ごしてほしいと思います。