学校日記

9月1日(金)2学期が始まりました

公開日
2023/09/01
更新日
2023/09/01

校長室から

青空のもと,元気に登校する生徒たちを見て,学校本来の活力が戻ってきた実感を抱きました。
生徒指導担当からは,以下のように話がありました。
・悩みや不安の相談を
・生活リズムを整える、早寝早起き朝ごはん
・静と動の切り替えを、黙々、積極的、活発
・言葉を大切に、励まし勇気づける相手のためになるプラスの言葉を

校長からの式辞は以下の通りです。
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異常な暑さに負けず,年々過ごしにくくなる夏を乗り越え,本日元気に登校してきてくれて,たいへんうれしく思います。

先日,テレビのインタビューで,小学生の姉弟(きょうだい)が,夏休みに頑張ったことを問われていました。姉は「チアリーディング」,弟は「洗濯物をたたむこと」と答えていました。それぞれが,人としての成長過程を感じる内容でした。

弟は,身近な家庭内で,自分ができることに取り組んで役立とうとする。姉は,自分自身のチャレンジを続けて自分づくりを進めている。

ここで大事なのは,洗濯物のたたみ方やチアリーディングの技能ではありません。何かに自ら取り組み続ける中で,自己存在感をしっかり感じ取り,かみしめ,自己肯定感を高めていっていることです。

もう一つ,アシカの訓練の報道をテレビで見ました。親アシカはご存じのように,訓練されて逆立ちすることができます。子アシカは,まだまだ訓練中で,ようやく腹をつけたまま後ろ足をあげるようになったということでした。そこで飼育員の方から出た言葉がとても印象的でした。
「それが大事なんです。」
何気ない一言ですが,アシカにとっても飼育員にとっても,目標や関係性を維持し,今後につながる一言だと思いました。
「まだしばらくかかりますね。」
「逆立ちできるよう引き続き訓練を頑張ります。」
「早くできるようになってほしいものです。」
など,その場面ではいろいろな言葉が想像できますが,「それが大事なんです。」と捉えた飼育員さんの姿勢に感動し,私たち人と人も,日ごろから互いの行動をこのように捉えられるようにしなければと思いました。

当然,何かに取り組むときには,困難が伴います。しかし,それを抱え込んでしまって行き詰るのではなく,誰かと共有したり,共に考えたりすることで乗り越えていけるはずです。自分自身の力で乗り越えようとすることもあるでしょう。そんなときは,周囲の人が見守り,タイミングよく声をかけ,手をつないだり,横に並んだり,後ろから支えたりして近くにいることをアピールすることが大切です。

2学期が始まります。学級での個性もわかってきました。互いに生かして,より心地の良い関係や集団をつくるには,一人一人全員の力が必要です。いじめは問題外です。人どころか学校を破壊してしまいます。前や上に向かっている人たちの足かせになってしまいます。
みんながより良いものを作り上げようとする気持ちと行動,そして互いに交わす言葉が,目標達成への頑張りの下支えをしていきます。これを意識し続ければ,体育祭や合唱祭は,すべての人にとって,次への起点とすることができるはずです。通いたい,卒業後に誇れる学校へとつながるはずです。
さらに,確かな起点づくりは,自他の命を輝かせること,守ることにつながります。
自ら思いを言葉や形にし,共に受け入れ合い,互いに伸ばしていける2学期を期待しています。