7月20日(木)1学期終業式
- 公開日
- 2023/07/20
- 更新日
- 2023/07/20
校長室から
コロナとインフルエンザ感染がだいぶ減ってきましたが,油断せずに健康管理・健康観察を行い,心やからだを休める必要があるときは,無理をせず,しっかりと休養することが大切です。本日は終業式ということもあり,照準を合わせたかのように,いつもより早く登校する生徒が多くいました。
以下は校長からの話です。※写真は朝登校後の学級の様子です。
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夏休みを前に,1学期を振り返り,「自ら」「共に」「互いに」について考えたいと思います。
自ら生きる,共に生きる,互いに生きる,最後の互いには,互いを生かすというのがふさわしいかもしれません。
「自ら生きる」というのは,この世に生を受けたと同時にその「意味」を持ちました。役割が与えられたのです。人はついつい欲張りなので,その役割の具体を知りたくなってしまいます。役割はおそらく,自らが生きていく過程でかかわった人たちが持たせてくれるものです。だから,まず,自ら生き続けることによってこそ,「命」を輝かせ続けられ,次々と意味ある役割に出会っていくのです。
「共に生きる」というのは,先ほどの自ら生きる中でかかわる人たちを知り,わかり合い,認め合うことで成り立ちます。現代は,様々な価値観により,差別や偏見,無配慮などが人権問題として話題に上がります。誰もが自ら生きようとしていると捉えること,他人を勝手に自分の枠にあてはめないことが大切です。
「互いを生かす」というのは,共に生きるために,その人その人の生き方を理解した上で合意し,支えとなる言動をすることです。自分と違って当然,同じにならなくて当然。たまには共有できるものが見つかって意気投合することがあるかもしれません。でもそれはいつもではありません。ここでも自ら生きようとするもの同士の調整が必要になります。
皆さんが今受けている授業で,最も身につけたいことは,学びに向かう人間性です。何かが一定の期間だけできるようになっていること,すなわち点になることではありません。線や面になる可能性のあることを自分らしく生きる態度として身につけるのです。
まねる,疑う,確かめる,考え直す,取り入れるなど,学びに向かう人間性を身につけるために必要な学び方はたくさんあります。
夏休みには,ぜひ,与えられた課題に取り組むだけでなく,自分の責任で時間や生活の管理をしつつ,人間性を磨く学びをしてほしいと思います。それができれば,2学期からは今よりも良い人間関係,学級,学年,千秋中になることでしょう。
さて,4月に出題した目標達成シートは,まだすべての人が完成しているわけではありません。気付いていないかもしれませんが,6月には1学期の振り返りを指示してあります。
部活動のことや自分が日ごろから力を入れていること,なりたい自分,勉強や成績のことを大目標にしている人が多くいました。それに向かうまわりの八つの目標が大切です。この八つに向かうことが自分を成長させていく方法だからです。今からでも遅くはありません。ぜひ7月中には取り組んでほしいと思います。
今年も暑い夏が予想されています。熱中症や交通事故に気を付け,命の輝きを笑顔で周囲に伝え,自らも周囲の人も心地よくさせられる千中生として成長することを期待しています。