12月23日(金)2学期終業式にて
- 公開日
- 2022/12/23
- 更新日
- 2023/01/14
校長室から
とても寒い日になりました。本日の最高気温予報は4度です。ちなみに,2年生が1学期に行くひるがのは1度です。
2学期終業式を終え,冬休みに入ります。安全,健康に留意し,年を越してほしいと思います。
終業式では以下のような話をしました。
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2022年が終わり,2023年が始まります。コロナの流行によって,この3年間急速に進んできたこと,時代の変化や社会で求められる人間像や力の移り変わりによって見直されてきたことがたくさんあります。
しかし,どんなに社会や環境がかわっても,変わらないものの中には次のようなことがあると私は考えています。生徒だけでなく,先生たち,いや,私自身を含め,すべての人にあてはまることです。
生徒会主催で行ったWeekMissionでの毎日の挨拶は,家族,いつもすれ違ったり出会ったりする地域の方,学校での先生,友達など,関係性や自他の心の状態を知るには,最も簡単で効果的な方法です。
「挨拶したら,いつもより笑顔があふれていた。」
もう一言付け加えてみて確かめてみる。何かよいことがあったのかな。
「挨拶したけど,何気ない反応だった。返ってこなかった。」
聞こえなかったのかな。冷たく聞こえたのかな。しばらく様子を見よう。あとで声をかけるタイミングをうかがおう。何かあった?と声をかけよう。
いろいろな思いを巡らすことで、自分の在り方や他人との関わり方を改善していくことができます。
「挨拶」の「挨」には,おす・おし進める,「拶」には、せまる・おしよせるの意味があります。相手に対して自分の心を開き、尊敬や感謝などを表す礼儀的な動作・言葉という意味があります。
本来の意味からして,自ら相手に心開き,相手に迫る(近づくといってもよいかもしれません)ことで,互いに挨拶しあうことで,毎日のつながりを確かめ,寄り添って共に進んでいける毎日となります。
つなぎ,開く気持ちをもって挨拶ができるようになれば,仲間たちの和が一層高まるとともに,外へも開いた集団や自分へと成長できると思います。
次に,論語の中から二つお話しします。
一つ目は,「一を聞いて十を知る」です。
一般的には,「物事の一部を聞いただけで,他の万事を理解すること」という意味ですが,私は,次のように考えます。
一を聞いただけで,十すなわちその後の成り行きが予測でき,どのように対応していくべきかが判断できるためには,これまでの学びや体験との関連を考えたり,どのように進めれば目標が達成できるかを論理的に考えたりする必要があります。
さて,誰でもできることなのでしょうか。それは違います。次の経験が必要です。
1 失敗して修正をしてきた経験
2 数ある試行の中での成功体験
3 自分で物事にあたり,切り拓いてきた体験
これらを学校での授業や生活,家庭での学習や役割に当てはめてみましょう。
まず,失敗を恐れず,自分の意志で「する」こと,「向かう」ことです。
次に,その結果をしっかり「受けとめる」ことです。
最後に,失敗でも成功でも中途半端でも,自分を肯定しつつ,経験・体験を「蓄積する」ことです。
これらによって,「生かす」すなわち「十を知る」自分になれると考えています。これは,今後社会や周囲の人から求められる人の姿です。
二つ目は,「憤(ふん)せずんば啓(けい)せず。悱(ひ)せずんば発(はっ)せず。一隅を挙げて、三隅を以て反(かえ)らざれば、則ち復(また)せざるなり。」です。
次のような意味です。
「学びに対する気持ちが盛り上がっていなければ教え導かない。学んだ内容を理解していてもどのように表現していいか分からないという状態にならなければ導かない。ものごとの一端を教え示すと他の隅々についても反応を示すようでなければ、再び教えることはない。
これを,学ぶ側から考えると、いつもお話ししている「自ら」が大切であるということです。思考,表現することや、それに対する情熱や積極性など,「自ら」なくしては成り立たないことです。
新しい年を迎えます。一つ成長する機会となります。命と体,それを支える心を大切にし,短い冬休みですが,自分の心を開いて鍛え上げ,新年にまたお会いしましょう。