11月29日(火)集会・人権週間に向けて
- 公開日
- 2022/11/29
- 更新日
- 2022/11/29
校長室から
今日の集会では,人権週間に向けて,校長と生徒会長から話をしました。
その後,役員から,昨日から始まった「赤い羽根共同募金」へのさらなる協力の依頼がありました。
校長からは以下のような話をしました。
=====
人権週間は,ご存じのように12月4日から12月10日の1週間のことをいいます。
人権にかかわる問題は,社会問題にもなっています。
ハンセン病患者への誤った認識,最近では新型コロナウィルス感染者への差別的や偏見,インターネット上での誹謗中傷など,現在もなくなりません。
人はみんな違うのに,なぜかより多数の性質が正しいと考えてしまう傾向があります。
多いと正しいは違います。みんなと一人とは違います。このことを自らの行動決定をする際に,しっかりと意識しなければなりません。
みんなで持続可能な社会をつくっていくには,人と人との関わり合いはなくせません。よりよい社会づくり,よりよい学校づくりのために,同じ方向を見つつ,時々横を見たり,後ろを振り返ったりして,互いの存在に気づき,確かめ,尊重すること,対等な立場で議論し,共に支え合い,高め合っていく中でこそ,人権を守る生き方につながっていきます。
さて,もう少し身近なことを振り返ってみましょう。
「✕✕さんに◆◆と言われて傷ついた。嫌な思いをした。自分ではすぐに変えられないことなのに。これが自分なのに。」
この場面はどう思いますか。考えを交換しましょう。(各学級で対話)
まず,言った方の目的は何なのかが重要です。ここが人権にかかわる瞬間です。
自分と異質を否定したり排除したりしようとしたのか。
共に生活するために意見や考えをぶつけたのか。
それぞれの思いは,すべて言葉になることはありません。
だからこそ,対話が必要であり,調整役が必要なのです。
インターネット上ではこれはとても難しくなります。発信した瞬間にそれがすべてになってしまいます。
人権を守ることは,多様な考えや個性を受け入れ,自分と他人を同じように大切にすることです。そして,互いに理解し合い,共に明るい社会,生きやすい社会の一員となることです。
自らを社会や集団の中にしっかり表現し,共によりよい関係づくりを目指し,互いに価値を認め合って生きていけるような言葉遣い,行動を心がけてほしいと思います。