9月1日(月)2学期が始まりました
- 公開日
- 2025/09/01
- 更新日
- 2025/09/01
校長室から
多くの生徒が登校し、2学期が始まりました。この2学期における自分の「1」について、考えてほしいと思います。
どんな自分になれればよいのか。どんな自分になりたいのか。イメージをすることが実現への第一歩です。
生徒指導担当からは以下の三つについて話をしました。
・生活リズムを整える 早寝早起き朝ごはん
・静と動の切り替え
・言葉を大切に 相手を傷つけない 励まし勇気づける
また、以下の表彰伝達を行いました
・卓球女子個人西尾張大会3位、県大会12位東海大会出場
・陸上男子2年1500m県大会3位
・水泳市新人大会女子50m自由形1位2位、男子50m自由形2位
生徒会執行部から、体育祭における生徒会主催種目名の決定についてお知らせがありました。
校長からは、2学期始業式にあたって、以下の話をしました。
=========
暑さに耐えつつも,自分を鍛え,伸ばす夏休みが終わりました。今日,自分自身の目標となるであろう2学期の伸びしろはイメージできているでしょうか。節目に自分を見つめ,謙虚に,そして貪欲に,さらに前のめりにイメージすることで,自らを継続的に動かす力になるとともに,自らの歩みに対する周囲の状況を気遣ったり周囲の人に関わったりする様子を思い描いてほしいと思います。そうすることで,互いに命の鼓動を感じつつ,自他ともに尊重し,大切にして過ごす優しさや明るさをもたらします。 さて,先日の出校日翌日の中日新聞県内版には,「少年の主張」の二つの記事が掲載されていました。 一つは,「ヒーロー」というタイトルで,最優秀賞の愛知県知事賞に選ばれた西尾市の中学校3年生の記事です。「ヒーロー」というと,皆さんは何を浮かべますか。仮面ライダーや戦隊,ウルトラマンなどでしょうか。彼がヒーローを考えるきっかけは,自転車事故にあったときに助けてくれた若者だそうです。そこから,「誰もがヒーローになれば優しさがあふれる温かい世界になる」「ヒーローに近づけるよう身の回りでできることをやり,夢に向かっていきたい」と考えています。 困っている人を助ける。自分にできることを着実にやる。自分の弱さに打ち勝てさえすれば,誰もが続けられることであると思います。逆に,いじめやSNSでの不適切な発信により傷つけてしまうことはヒーローの対極にあります。みなさんもヒーローを目指してほしいと思います。 もう一つは,「大切なもの」の記事です。日本語教室に通っていたペルー国籍の女児が,大切なものをテーマとした習字作品として「咲菜(さきな)」と書いたものです。これを見た当時の小学校長が,1年前に転入した6年生と、毎日戸惑うその児童に優しく声をかけていた咲菜(さきな)さんだと気づいた話で,「親切」が「大切なもの」として女児に選ばれたことを咲菜(さきな)さんに伝えたということです。そして,「大切なもの」に選ばれてヒロインになった咲菜(さきな)さんが,中学校3年生になり,少年の主張愛知県大会でこのエピソードを発表している姿を見つけ,成長を感じて喜んだそうです。題は『「ちがい」がつないだ心』で,優秀賞の愛知県議会議長賞に輝いています。 「誰かの何かになる」ことは,積み重なって「自分が生きる意味」になっていきます。 記事のヒーロー・ヒロインは,そうなりたくてそうしたのではなく,誰かのためにそのとき自分ができることを心の赴くままにした結果として相手がヒーロー・ヒロインにしてくれたのです。 毎日の生活や行事への取り組みの中での言動で,ヒーローやヒロインになる。 とてもすばらしいことだと思いませんか。価値のあることだと思いませんか。 例えば,朝の登校時,いつもすれ違う千秋を通る方への挨拶は,その人の毎日を明るくするとともに,生きる気力を与えているかもしれません。友達からかけられた優しい一言が自分の存在を確かめるものになるかもしれません。相手を意識した小さな何気ない関わりが,互いの生活や社会をつくっていく源になっていきます。12月までの2学期の「1」とすべきものを見定め,達成できるよう過ごしてほしいと思います。