学校日記

10月12日(水)任命式2・新執行部による集会

公開日
2022/10/12
更新日
2022/10/12

校長室から

今日は,先週の生徒会役員任命式に引き続き,学級役員,各種委員会委員長の任命式を行いました。すでに学級では,新しい役員を中心に,学級組織の変化が生まれ始めているはずです。委員会活動(千中タイム)においても,異年齢集団による意見や活動の交流を通して,学び合い,磨き合って高められる組織として成長してほしいと思います。
さっそく図書委員会から連絡や利用についてのお願いがありました。

校長からは,発明,発見について話をしました。

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世界では今年のノーベル賞が発表されました。身近なところでは市の新人体育大会が終わりました。どれも一つの区切りであり,受賞・入賞にかかわらず,それまでの努力が無意味になることはありません。むしろ,自らを高めたい,人の役に立ちたいという意志を持った努力はこれからも続くはずです。

今日は発明や発見について考えたいと思います。

発明は技術,発見は事実の更新です。

物が発明されると,生活が便利になり向上します。まさしくそこが発明の根本的な目的です。
例えば,ベルが1870年代に電話を発明してから,150年ほどが経ちました。現在携帯電話契約数は2億件程で,1人1台以上の計算になります。中でもスマートフォンの普及により,インターネットを利用した電話以外の機能がどんどん発展し,通信により成立するビジネス,金融,伝達が増えています。
しかし,目的を見失った使い方,悪用した使い方により,社会問題が発生しているのも事実です。
人間には,発明を正しく使いこなす責任があります。便利になったからラッキーだけではすまないのです。だれかを傷つけたりおとしいれたりしてしまう危険を理解し,事前に検討すべきなのです。当初の目的を理解して発明を利用できるようにしていきたいものです。

発見は,これまで常識であったり,学校で学んだりしてきたことを一瞬で覆します。
したがって,学んだことを理解し,覚えていることはもちろん重要ですが,発見があったときにそれを受け入れられる学び方をする必要があります。
そこで重要なのが,学ぶ際に「なぜなのか」「本当にそうなのか」という見方をし,しっかり意味づけをすることです。他の事柄との関連性をもたせることです。
さらに,先を予測したり見通したりすることができれば最高の学び方です。

発明や発見に柔軟に対応し,生活に正しく生かしていくには,知識由来の刺激と自分を取り巻く人の刺激をいつも感じ続けることです。

そうすれば,「自ら」新しいことに立ち向かい,「共に」乗り越え,「互いに」よりよい集団や社会にしていこうとする仲間になっていき,よりみんなが過ごしやすい社会をつくっていきます。

さて,来週は体育祭が行われます。これまで高め蓄えた力を,しっかり発揮し,自分以外の人にどのように伝わるかを想像しながら準備を進めてほしいと思います。